ノルディックスキー・ジャンプで、22年北京五輪代表の高梨沙羅(クラレ)が16日、ワールドカップ(W杯)に向けて羽田空港…
ノルディックスキー・ジャンプで、22年北京五輪代表の高梨沙羅(クラレ)が16日、ワールドカップ(W杯)に向けて羽田空港から出発した。出発前には北海道と山形県で神社を参拝したことを明かし、「けがなく見守って下さりありがとうございますとお礼を言った。毎年けがをする選手が多い中で、健康体で長年やらせてもらっている。そのお礼を毎年している」と笑顔。充実した気持ちで自身4大会連続の出場がかかる五輪シーズンへと向かう。
国内最終戦となった9日のノーマルヒル全日本選手権は3位。その後は山形・蔵王でトレーニングを行い、道具なども選定してきた。昨季から課題としている着地については「テレマークに力を入れながらトレーニングをしてきたし、今年のサマーグランプリでも少しずつ点数のアベレージが上がってきた」と手応えを語った。
初戦はリレハンメル大会(21~23日、ノルウェー)の混合団体から幕を明ける。約3カ月後に五輪は控えるが、特段意識せず目の前の1つ1つの大会に集中する方針だ。「毎年、毎試合全力で戦っている。そこが私のビッグゲームに弱いところなんだよ、と言われることはあったけど、目の前の試合をしっかり全力でこなすことで次につながっていくし、収穫もあるのかな」。スーツ違反で失意の底に沈んだ北京五輪から4年。雪山のヒロインが、今季は必ず大舞台で笑ってみせる。