<ONEチャンピオンシップ:173大会「スーパーボンVS野杁正明」>16日◇東京・有明アリーナ第11試合のフェザー級(-…
<ONEチャンピオンシップ:173大会「スーパーボンVS野杁正明」>16日◇東京・有明アリーナ
第11試合のフェザー級(-155ポンド=約70.3キロ)キックボクシングで安保瑠輝也(30=MFL team CLUB es)がONEデビュー。マラット・グレゴリアン(34=アルメニア)に判定0-3で完敗した。
安保は立ち上がりから前蹴り、カーフキックを中心に手数を出して積極的に攻撃。だが1回の終盤にはグレゴリアンが前へ前へと圧力をかけはじめ、左右のローキック、左フック、左アッパー、右ストレートと多彩な攻撃で安保を苦しめた。安保は下がらざるを得なくなり、3回には金網際で猛攻撃を受けて棒立ちになるなど、最後まで盛り返すことはできず。判定で完敗した。
安保は前日15日、ハイドレーションテスト1.0292(規定1.0250以下)、計量155.4ポンド(約181グラム超過)で、ハイドレーション、公式計量ともに規定時間内にクリアできなかった。その後にハイドレーションをクリアした時点での体重はリミットを2.9キロ超過。ファイトマネーの30%を支払うことでグレゴリアン陣営と試合開催に合意した。
安保はこの日の試合後「自信持って、テクニック面でも、近い距離でも勝つって心には決めてたんですけど。素直に強かったですね」と完敗を認め、「(前日は)フェイスオフに出席せずに、食事もちゃんと取ってたんで、本当に万全な状態で負けたなっていう、なんか素直な気持ちです」と計量ミスによるコンディションへの影響はなかったと強調した。
前日にはSNSに「明日は俺の引退試合楽しんでください」とも書き込んだ。以前のRIZINの試合時に「計量失敗する時は俺もう格闘家辞める時だと思ってるんで」と発言したことがブーメランになって帰ってきたために自嘲気味に記した言葉だった。
だが、やはり引退はなさそうだ。安保は「ここでやると決めた以上、(グレゴリアンのような強豪は)やっぱり越えなきゃいけない壁なんで。そう思ってやるしかないんで。まあ帰って、これからどうその壁を越えていくのか練り直しですね」と話した。ただ、現時点でも、かつて敗れた野杁正明へのリベンジが目標なのかと聞かれると「まあちょっと考えます、そこも」と言葉を濁した。