<ONEチャンピオンシップ:173大会「スーパーボンVS野杁正明」>16日◇東京・有明アリーナ第12試合のフライ級(-1…

<ONEチャンピオンシップ:173大会「スーパーボンVS野杁正明」>16日◇東京・有明アリーナ

第12試合のフライ級(-135ポンド=約61.2キロ)キックボクシングに武尊(34=team VASILEUS)が登場。デニス・ピューリック(40=ボスニア・ヘルツェゴビナ/カナダ)を相手に2回2分49秒TKO勝ちした。

今年3月にロッタンに1回KO負けを喫して以来の再起戦を勝利で飾った武尊は、その後のインタビューで次戦の相手にそのロッタンを指名。その試合で引退すると明言した。

武尊は1回からピューリックに左フックをたたき込んで効かせ、その後、右、左、右とフックを当ててまずダウンを奪取。さらに右フックをテンプルに当てて2度目のダウンを奪った。

2回に入るとカーフキックでダウンを奪い、さらに左ハイキック2連発から右フック連打でピューリックを沈めた。武尊はケージの上からムーンサルトで飛んで喜びを表現した。

その後のインタビューでは涙声で「僕は次の試合で現役引退します」と明言。「武尊って絶対みんなの期待を裏切らない戦いをやってきたと思うんですよ。僕、現役最後までみんなの期待を絶対裏切らないんで。次の試合、もし受けてくれるなら、最後の試合ロッタン選手と思いっきり戦って、応援してくれてたみんなに、武尊を応援して良かったと絶対思わせるんで。最後、絶対見に来てください」とファンに呼びかけた。

すると観戦していたロッタンがケージの中に登場し「おめでとう武尊。すごい試合だった。君の最後の試合、僕で良ければぜひやろう」と応じ、武尊とフェイスオフ。武尊には5万ドル(約775万円)のパフォーマンスボーナスも与えられた。