<ONEチャンピオンシップ:173大会「スーパーボンVS野杁正明」>16日◇東京・有明アリーナ第3試合のライト級(-17…

<ONEチャンピオンシップ:173大会「スーパーボンVS野杁正明」>16日◇東京・有明アリーナ

第3試合のライト級(-170ポンド=約77.1キロ)MMAで、元同級王者青木真也(42)と1階級下げての試合となる元ウエルター級パンクラス王者の手塚裕之(35=ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC)が対戦。手塚が2回28秒、パンチでTKO勝ちを果たした。

1回は青木がムエタイ流の肘などを放ちつつタックルからテイクダウンに成功。手塚にツイスター(上半身と下半身をそれぞれ逆方向にひねる技)を仕掛ける場面もあったが、極めきるまでには至らず。ガス欠となった2回立ち上がりに手塚の右ボディーで青木が金網を背にして尻をつき、そこに手塚が右パンチを連打して勝負を決めた。歓喜の手塚は花道をダッシュし、切腹ポーズを披露した。

米農家と格闘家の二刀流で活動している手塚は試合後の会見で「マジ脇腹痛いです。ツイスター食らって、ねじられてバキバキってなったんですね。でも米食って寝てたら多分2週間くらいで治るんじゃないですかね」とダメージを明かした。そして「まあツイスターは1回、形には入られたんですけど。正直、腕折られても、首バキバキになっても、腕折れてもタップしないと決めてたんで。絶対これをしのげば次に自分のチャンスが巡ってくると信じて。そしたら2ラウンド目にボディーが入って。そこから一気に相手の疲れが見えて、畳み込めたんで、良かったと思います」と勝利を振り返った。

この試合に向けては、12日の記者会見で手塚が青木をおちょくった“感謝状”を読み上げ、青木は前日15日のフェイスオフで手塚を投げ飛ばした。手塚は「普通に肘を擦りむいて血が出たし、腰痛めたんですよね、腰。それやんなら言ってくれよって(笑い)。ぶん投げるんだったら最初に言えよって思うんですよね。いいですけど、プロレス好きだから」と苦笑いしつつ、青木の興行を盛り上げるためのプロ意識については学んだもよう。

これで引退とは言わなかった青木について「それも含めて青木劇場ですよね。もう言ってることが二転三転で止まらないですからね。4転5転する男なんで。まあ本当に続けるのであれば応援してますし、はい」とエールを送っていた。