<ラグビーテストマッチ・リポビタンDツアー2025:日本23-24ウェールズ>◇15日(日本時間16日)◇プリンシパリテ…
<ラグビーテストマッチ・リポビタンDツアー2025:日本23-24ウェールズ>◇15日(日本時間16日)◇プリンシパリティースタジアム(ウェールズ・カーディフ)
世界ランク13位の日本代表が、同12位のウェールズに23-24で逆転負けを喫した。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、65)は「ひどい気分」と吐き捨てるように口にした。
WTB石田吉平(横浜)、NO8マキシ・ファウルア(東京ベイ)がトライを挙げ、SO李承信(神戸)がPGを積み重ねた。しかし23-21でリードした後半43分、数的不利に陥りPGで勝利を決められた。「最後の最後で負けてしまうのはきつい。リードをキープできなかった」と悔やんだ。
今秋のテストマッチは4連敗。全試合でイエローカード(10分間の一時退場、シンビン)を受け、劣勢に立たされる場面が続いている。この日は前半にエピネリ・ウルイヴァイティ(相模原)とマキシが相次いで反則し、13人で戦う場面もあった。後半40分には途中出場で初キャップのハリー・ホッキングス(東京SG)を失った。そこから攻め込まれ、最後に3点を奪われた。
エディーHCは、相手にレッドカードが出されたことにも触れて「シンビンの状況がひどくなっている。故意なファウルではなかった。不必要に相手にダメージを与えようと乱暴にやった形ではない。日本は13人、ウェールズは14人。ラグビーは15対15でやるべき」と不満を漏らした。
ワーナー・ディアンズ主将(ハリケーンズ)は「ペナルティーが多すぎた。ミスも多かった。1人いなくなって、2人いなくなって…前半は厳しかった」と振り返った。マキシは規律を課題に挙げ「次にそれ(シンビン)がないように練習からタックルのスキルを改善したい」と切り替えた。
12月に27年W杯オーストラリア大会の抽選会を控える中、順位が1つ上の強敵を破れなかった。指揮官は「チームとして強くなっていくだけ。勝とうが負けようが、チームを強化するのは変わらない」と意に介さなかった。
石田は「自分たちの弱さを感じている。すごく成長できているとは感じているが、結果が伴っていない。申し訳ない気持ち」と明かした。
欧州遠征も残り1試合。次戦は同11位のジョージア戦(22日、トビリシ)に臨む。ディアンズ主将は「ジョージアはフィジカルなプレーをしてくる。今日できなかったことを修正して挑みたい」と意気込んだ。
◆今秋のテストマッチ5連戦
☆10月25日 15●19オーストラリア(国立)
☆11月1日(日本時間2日) 7●61南アフリカ(イングランド・ロンドン)
☆11月8日 10●41アイルランド(ダブリン)
☆11月15日(日本時間16日) 23●24ウェールズ(カーディフ)
☆11月22日 ジョージア(トビリシ)