<強化試合:侍ジャパン11-4韓国>◇15日◇東京ドーム侍ジャパンが来年3月のWBCを見据えた“前哨戦”で快勝した。「ラ…

<強化試合:侍ジャパン11-4韓国>◇15日◇東京ドーム

侍ジャパンが来年3月のWBCを見据えた“前哨戦”で快勝した。「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本VS韓国」の初戦。ピッチクロック、ピッチコムなどMLB仕様のルール下で、選手個々は代表選出へ向けてアピール合戦となった。3番右翼で出場した森下翔太外野手(25)は5回の大量得点につながる中前打をマーク。WBC1次ラウンドで同組として戦う日韓戦で10連勝と、前回王者の実力を見せつけた。

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敵将も絶賛の打撃だった。3番森下のバットが5回の大量6点につなげた。同点の5回、先頭野村が四球で出塁すると、森下は3番手金沢延の直球をライナーで中前へ。「やっぱりヒットでつながった方が盛り上がるんで。得点にもつながりやすいかなと」と話すように、続く代打岸田の決勝3ランへつなげた。

韓国の柳志炫監督は試合後、日本で印象に残った選手を問われると「森下」と即答。「一番(スイングが)正確だった。非常に森下選手は正確だった」と話した。その言葉を聞いた森下は「素直にうれしいです。(相手)監督がそういうことを言ってくれるのは、プレッシャー的にもかかってるのかなと思うんで」と、喜んだ。

1打席目は強い三塁へのゴロ。4回の中直は相手中堅手のスライディングキャッチに阻まれたが、いずれもきっちりとらえていた。森下は「1球でとらえる能力は短期決戦、国際試合ではすごく必要」と話しており、データの少ない相手に即座に対応する姿は、来春のWBC本戦で対戦する敵将の頭に強烈なイメージを植え付けた。

この日は“弟分”の西川も7番左翼でフル出場し4回の同点2点適時打など2安打2得点と活躍。「やっぱり試合になったらいい打撃をする」と、ほめた。「ミショウ(西川)は、結構自分が気にかけているというか、お互い気付いたことを言う、すごくいい関係です」と話す。1月には中日上林と3人で沖縄で自主トレを行う。「くわしいことはオフにやりながら」と、バットの角度やフォームなど細かい打撃論を交わすつもりだ。「もっともっとお互い高みを目指して、スキルアップしていきたい」。2人とも来春のWBC本戦でも活躍できるように高めあっていく。【石橋隆雄】