<大相撲九州場所>◇6日目◇14日◇福岡国際センター大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)が、今場所2度目の連敗で2勝4敗と、早々と…

<大相撲九州場所>◇6日目◇14日◇福岡国際センター

大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)が、今場所2度目の連敗で2勝4敗と、早々と幕内初優勝を飾った昨年に続く、九州場所2連覇の可能性が事実上、消滅した。2日後に41歳の誕生日を迎える前頭玉鷲の押しを、下からあてがって距離を詰めようとしたが、さらにのど輪などで押してきた相手に上体をのけぞらせた。必死に対抗しようと押し返した右が抜けた格好で上体を泳がせると、即座に背後を取られ、あっさりと送り出された。

昨年の九州場所は、14勝1敗の好成績で初優勝した。以降、今年に入ってからは2横綱が誕生したこともあり、いずれの優勝も3敗までで決着。今場所も6日目を終えて横綱大の里が全勝とあって、4敗での優勝の可能性は極めて低く、事実上、消滅ともいえる展開となった。

先場所終盤に右膝を痛めて途中休場、10月のロンドン公演も休場。再生医療などを施し、今場所出場に間に合わせたが、本来の力強さ、土俵際の柔らかさなどが影を潜めている。取組後は神妙な顔つきで「結果が全てなので、気持ちを切り替えてやります。(体が)良くても悪くても、結果につながらなければ一緒」と話し、唇をかんでいた。