「大相撲九州場所・6日目」(14日、福岡国際センター) 横綱豊昇龍は若元春に敗れ、痛恨の2敗目を喫した。若元春が左に変…

 「大相撲九州場所・6日目」(14日、福岡国際センター)

 横綱豊昇龍は若元春に敗れ、痛恨の2敗目を喫した。若元春が左に変化。はたき込まれた。まさかの形での敗戦に、豊昇龍は唇を噛み締め、館内はどよめきに包まれた。

 通算3つ目の金星となった若元春は「最近、立ち合いのスピードでもっていかれることが多かった。色々考えていた。普段あまり動かないので、緊張しました」と振り返り、取組前から決めていたことを明かした。「決めた立ち合いを変えると、迷いが出て、横綱相手だと勝てないなと思っていた。これと決めていった」と、語った。今後に向けては「自分の相撲をなかなか取れないが、ここから自分の相撲を見せられるようにしたい」と見据えた。

 横綱大の里は平戸海を下し、初日から6連勝とした。ここまで5連勝だった前頭十二枚目藤ノ川は、御嶽海にはたき込まれて初黒星。大の里がただ1人、全勝を守り、単独トップに立った。