今井はメジャー移籍市場の目玉のひとりだ(C)産経新聞社 今オフでのメジャー挑戦が有力視されていた西武の今井達也は、11月…

今井はメジャー移籍市場の目玉のひとりだ(C)産経新聞社
今オフでのメジャー挑戦が有力視されていた西武の今井達也は、11月10日に球団側が米球界移籍を容認したことにより、国内外メディアにおいて、その動向が一気に注目を集めることとなった。
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ポスティングでの移籍を目指す今井は、メジャー球団関係者の評価も高く、先発ローテーションでの起用にも“太鼓判”を押すスカウトの声も伝えられている。3年連続2桁勝利を記録するなど、西武のエース格としてのパフォーマンスに加え、27歳という年齢も大きな魅力であることから、右腕の”争奪レース“激化は必至だ。
また、今オフではすでに、巨人の岡本和真、ヤクルトの村上宗隆、今井のチームメイトでもある髙橋光成の3選手もメジャー移籍へと動き出している。それぞれ各チームの中心選手であることは言うまでも無く、今井も含め、各プレーヤーの大舞台での活躍をイメージするファンも少なくはないはずだ。
NPB出身選手が主力を担うメジャー球団が増えてきており、今後も選手が海を渡るケースがさらに続いて行くことも確実。その中で韓国メディア『スポーツ朝鮮』もNPBのオフシーズンの動きに視線を注いでいる。
11月11日のトピックの中で、今井のメジャー挑戦についての一報を伝えており、「西武球団は熟考の末、ポスティングシステムによる移籍を承認したのだ」と綴っている。
同メディアは、「いまや、日本のトップ選手が円熟期にメジャーへ挑むのは、特別な出来事ではなくなった」と振り返るとともに、その上で、「だが、現実的な問題も残る。スター選手の流出が相次ぐことで、日本プロ野球全体として危機感が高まっているのだ」と指摘。岡本、村上の移籍に向けた情勢も報じながら、「特にチームの中核である投打の主力を失えば、戦力ダウンは避けられない」と断じている。
また、西武球団について同メディアは、「今井に先立ち、高橋光成にもポスティングを認めた。先発ローテーションの2本柱が同時に抜けることになる」と説いており、また、「チームは3年連続でBクラスに沈んでいる」として、近年での低迷ぶりにも言及。
相次ぐ主力流出の動きへの見解を示す同メディアは、「戦力的な痛手は大きいが、現実的なメリットもある」とも主張しており、6年総額1億5000万ドルと予想される今井の契約内容も記し、「西武はエースの未来を切り開きつつ、実利も確保した形だ。巨額のポスティングフィーがなければ、今回の移籍を認めることは難しかっただろう」などと見通している。
トピックでも指摘されているように、ポスティングでの移籍は間違いなく球団側による、選手への理解があって成り立つもの。その背景があるからこそ、野球ファンはメジャーを目指すプレーヤーの覚悟を称え、その一挙手一投足に声援を送り続ける。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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