<トライアウト>◇12日◇マツダスタジアムソフトバンク風間球打投手(22)がともに「高校BIG3」と称された阪神森木大智…

<トライアウト>◇12日◇マツダスタジアム

ソフトバンク風間球打投手(22)がともに「高校BIG3」と称された阪神森木大智投手(22)への思いを語った。

風間は高校時代にノースアジア大明桜(秋田)で157キロをマーク。「世代最速の男」として脚光を浴び、21年ドラフト1位でソフトバンクに入団。球団からの期待も大きく、背番号1を与えられた。

森木は高知中時代に、軟式球で中学生史上初めて150キロを計測し「スーパー中学生」として騒がれた。高知高でも1年夏からエースナンバーを背負い、最速154キロ右腕に成長。同じく21年ドラフト1位で阪神に入団した。

「高校BIG3」として鳴り物入りで飛び込んだプロの世界。思い通りにはならなかった。プロ4年目の今季はともに育成選手として戦い、10月に戦力外通告。久しぶりの再会は、この日のトライアウトだった。

先に登板した風間は打者3人に対して11球を投げ込み、無安打1四球で最速は143キロ。「ボールが多めになってしまったのでシーズンの最後の方に投げられなかったのはちょっと悔しい。今の全力は出せた。悔しいですけど、投げ切れたのは良かったです」と振り返った。

その後、登板した森木は打者3人に対して、1安打1四球。新球種のツーシームで空振りを奪うなど「僕の持ち味は真っすぐの強さで押していく。できたり、できなかったりでしたが、久々の実戦をすごく楽しめました」と手応えをつかんだ。

くしくも、明暗が分かれるような結果となった2人。風間は「(森木に共感する部分は)もちろんありますね」と語る。「僕は苦しんできた4年間。(森木)大智もちょっと苦しんでいるなっていう。もっと自分の実力を出したいのに、なんか出ない。イメージはあるのに、実際投げたらなんか違うっていうのが僕の中ではあった。大智も一緒なのかなと思って見てました」と、おもんぱかった。