<第50回社会人野球日本選手権大会:ヤマハ10-4JR東海>8日◇2回戦◇京セラドーム大阪 今年の都市対抗野球で4強入り…

<第50回社会人野球日本選手権大会:ヤマハ10-4JR東海>8日◇2回戦◇京セラドーム大阪

 今年の都市対抗野球で4強入りしているヤマハがJR東海に打ち勝って、5大会ぶりの8強入り。3番遊撃の相羽 寛太内野手が4打数2安打5打点の活躍を見せた。

 1回表の第1打席は無死一、三塁から右翼へ犠飛を放って先制点を挙げる。「右肩が下がる悪い癖が出てしまった」と本人の中では不本意な打撃だったが、走者を還す役割を果たした。

 1対1で迎えた4回表の第2打席では、無死二塁から外寄りのストレートを叩いて、左中間を破る勝ち越しの適時二塁打を放つ。「ストレートをしっかり潰して、低い打球でライナーが飛びました。こういう打球を目標にしていたので良かったです」と本人の理想に近い打撃内容だった。

 さらに7回表の3対1と2点リードの第4打席では、二死満塁から走者一掃の左越え3点適時二塁打で大きな追加点をもたらす。9回表の第5打席は中飛に倒れたが、フェンス際まで飛ばす大きなフライだった。

静岡時代からプロ注目の遊撃手だった相羽。高卒でヤマハに進み、5年目の今年は都市対抗野球で首位打者に輝いた。

 今年のドラフト会議ではNTT西日本の成瀬 脩人内野手(DeNA5位)、NTT東日本の石井 巧内野手(ヤクルト6位)といった遊撃手が指名された一方で、相羽は指名漏れ。「今年は前半戦で出られなかったので、1年間出られるような体力や打撃を身につけたい」と現状を受け止めている。

 来年は大卒の同級生も指名解禁となり、勝負の年を迎える。「もちろん、プロはまだ諦めていない」と話す23歳の活躍に注目だ。