<東日本実業団対抗駅伝>◇3日◇熊谷スポーツ文化公園陸上競技場及び公園内特設周回コース(7区間74・6キロ)今年4月から…

<東日本実業団対抗駅伝>◇3日◇熊谷スポーツ文化公園陸上競技場及び公園内特設周回コース(7区間74・6キロ)

今年4月から本格始動したM&Aベストパートナーズ(MABP)が、3時間33分38秒の6位に食い込み、初の全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)出場を決めた。

1区から順に、山平怜生-チェルイヨット・フェスタス・キプロノ-堀尾謙介-木付琳-栗原直央-鬼塚翔太-中川雄太を配置して挑んだ。

1区山平が4位で好スタートを切った後、2区7位通過で順位を落としたが、3区堀尾以降、5選手が区間10位以内と粘り、最後はアンカー中川がゴールテープを切ると、喜びの輪が広がった。

2023年12月に陸上部を発足したMABPは、製造、建設、不動産、医療・ヘルスケア、物流、ITに特化したM&A仲介を行う企業。

昨年から選手のスカウト活動し、選手兼監督には青学大出身で「3代目山の神」と呼ばれたプロランナー神野大地が就任した。今春からは新たに新卒3選手が加わり、計10選手でニューイヤー出場に向けて強化を進めてきた。さらにはSNSを活用したファン獲得にも乗り出し、陸上界では先駆的な取り組みも進めていた。

当初は27年の全日本出場を目指していたが、予想以上の前倒しでの結果に、神野は「想像を超える走りをみんながしてくれた。本当にMABPの歴史の第1章がスタートしたと思う」と実感を込めた。

昨年に1期生として加入した3区堀尾も「この結果がまぐれと言われないようにニューイヤーでも結果を出せるように頑張っていきたい」と先を見据える。70回目の節目を迎える正月レースで新風を吹き込む。【泉光太郎】