世界ランク13位の日本が、同1位の南アフリカに完敗した。9トライを奪われ7-61。15年W杯イングランド大会で歴史的勝利…
世界ランク13位の日本が、同1位の南アフリカに完敗した。9トライを奪われ7-61。15年W杯イングランド大会で歴史的勝利を挙げた強敵に大敗した。
“金星”再現には、ほど遠かった。「ブライトンの奇跡」と呼ばれた一戦から10年後。サッカーの聖地ウェンブリーでの再戦は惨敗。前半で4トライを奪われ劣勢に立たされ続けた。後半12分に速攻から唯一のトライを挙げたFB矢崎由高(早大)は「もっと勝利を貪欲に追い求めなければいけなかった」と悔やんだ。
あの日と違う怒りだった。10年前、29-32の試合終了間際。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチは同点狙いの指示を聞かなかったリーチ主将らに激怒した。しかし逆転勝利し、選手の自主性をたたえた。この日は落球や反則を連発。単純なミスが続き、机をたたいて感情をあらわにした。W杯2連覇中の王者に「歯が立たなかった。空中戦で負け、ラインアウト、モールも通用しなかった。差が明らかだった」と吐露した。
第2次政権では昨年10月のニュージーランド戦の64失点に次ぐ大量失点。再び防御の課題を露呈した。次は8日に同3位のアイルランドと対戦。指揮官は「気持ちを奮い立たせなければいけない」。強豪との5連戦で、修正力が試される。