<全日本大学駅伝>◇2日◇熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前(8区間106・8キロ)大学3大駅伝の第2戦となった全日本…
<全日本大学駅伝>◇2日◇熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前(8区間106・8キロ)
大学3大駅伝の第2戦となった全日本大学駅伝で、今年の箱根駅伝を制した青学大は3位となり、2018年以来、7年ぶり3度目の優勝はならなかった。
7位に沈んだ10月の出雲駅伝と同じように前半から出遅れた。当日変更でメンバー入りしたルーキーの椙山一颯(1年)が11位と出遅れると、2区の荒巻朋熙(4年)は順位を一つあげたものの、トップと52秒差まで広がった。その後、順位を少しずつ上げたが、トップとの差は一時2分54秒まで広がった。
後半は6区の飯田翔大(2年)が区間賞の走りで7位から5位まで順位を上げると、7区のエース黒田朝日(4年)が区間新記録の快走で2位に浮上。タスキを受けた時点で2分52秒差あったトップを独走する駒大との差を1分55秒まで縮めたが、アンカーの8区で小河原陽琉(2年)が中大にかわされ3位でゴールした。
7位と惨敗した10月の出雲駅伝を受けて、原晋監督は「黒田朝日1人に責任を負わす意味ではなく、朝日が走りやすい位置で渡すために1区から6区の面々が伊勢路を駆け抜けてほしい。そして、勝負に懸ける」との願いを込め「朝日にかける大作戦」とテーマを掲げていた。
大会後、原監督は「エースがエースの走りをしてくれたので形はつくれたけど、黒田に渡る前の駅伝をしていない。箱根に向けて課題が残った。だが、出雲の大惨敗から形はつくれた。箱根駅伝で勝てる強い青学というプライドを持って、黒田1人に頼るのではなく、下級生一人一人が頑張りという思いを持って走ってほしいというミーティングはした」と明かした。