<ラグビーテストマッチ・リポビタンDツアー2025:日本7-61南アフリカ>◇1日(日本時間2日)◇ウェンブリー競技場(…
<ラグビーテストマッチ・リポビタンDツアー2025:日本7-61南アフリカ>◇1日(日本時間2日)◇ウェンブリー競技場(英ロンドン)
世界ランク13位の日本代表が、同1位の南アフリカに7-61の大敗を喫した。
唯一のトライを挙げたFB矢崎由高(早稲田大3年)は「世界ランク1位の相手にもっと爪痕を残して、勝利を貪欲に追い求めていかなければいけなかった。それができずに悔しい」と反省した。
雨が降る中、前半からノックフォワードなどミスが続き失点を重ねた。0-33で迎えた後半12分、相手ゴール前で反則を得ると、矢崎がタップキックで素早く攻め込みトライを挙げた。ただ、計9トライを許しての完敗には「南アフリカの強いフィジカルにプレッシャーを受けて、自分たちのやりたいラグビーを80分できなかった」と悔やんだ。
15年W杯イングランド大会で歴史的金星を挙げた強敵に、サッカーの聖地ウェンブリー競技場で挑んだ。「素晴らしいスタジアムで、スーパースターたちと対戦できて幸せな時間だった」と振り返り、「テレビで見ている選手が目の前にいて、アップの時は本当にすごいと思った」とも口にした。
ただ、それではいけないことも分かっている。「大谷翔平じゃないけど…」と切り出し、「すごいと思っているだけじゃ、対等には勝負できない」と自覚を強めた。
23年のWBCで侍ジャパンの大谷翔平は、メジャーリーガーがそろう米国代表との対戦を前に「憧れるのをやめましょう」とチームメートに語りかけていた。
強敵との対戦を終えた15番は「経験で終わってはダメ」と言い聞かせ、「この相手とやった感覚を忘れず、W杯で勝てるまで成長したい」と前を向いた。
次戦は日本時間8日午後9時40分から、アイルランド(同3位)との欧州遠征2戦目に臨む。
◆過去の南アフリカとの対戦成績(日本の1勝3敗)
☆15年9月19日 34○32(イングランド・ブライトン) ※W杯イングランド大会
☆19年9月6日 7●41(埼玉・熊谷)
☆19年10月20日 3●26(東京・味スタ) ※W杯日本大会
☆25年11月1日 7●61(イングランド・ロンドン)