<ラグビーテストマッチ・リポビタンDツアー2025:日本7-61南アフリカ>◇1日(日本時間2日)◇ウェンブリー競技場(…
<ラグビーテストマッチ・リポビタンDツアー2025:日本7-61南アフリカ>◇1日(日本時間2日)◇ウェンブリー競技場(英ロンドン)
世界ランク13位の日本代表が、同1位の南アフリカに敗れた。10年ぶりの“金星”を逃した。
34-32で撃破した15年W杯イングランド大会初戦は、開催地から「ブライトンの奇跡」などと呼ばれた。10年後にサッカーの聖地「ウェンブリー競技場」で行われた一戦では大敗し、通算1勝3敗となった。
前半で4トライを奪われた。4分にモールから先制点を許した。13分には高いボールを蹴り込まれて競り負け、トライを奪われた。
ノックフォワードなどのミスに加え、反則も重なりリズムをつかめない。18分には個人技で突破され、36分には認定トライも許した。0-26とリードされて、前半を折り返した。
後半7分にパスをつながれ追加点を奪われたが、12分に反撃。FB矢崎由高(早大)がタップキックを選択してトライ。5-33と反撃をしたが、結局トライはこの1つのみ。
安易なパスミスや、キックを回収されての失点が重なり、計9トライを奪われた。54点差での完敗を喫した。
エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(65)は「南アフリカは強豪で、歯が立たなかった。空中戦でも負けてしまい、ラインアウトも取れず、モールでも通用しなかった」と悔やんだ。
唯一のトライを挙げた矢崎は「素晴らしいスタジアムで、スーパースターたちと対戦できて幸せな時間だった。世界ランク1位の相手にもっと爪痕を残す、勝利を貪欲に追い求めていかなければいけなかった。それができず悔しい。この相手とやった感覚を忘れず、W杯では僕たちが勝てるまで成長したい」と前を向いた。
今秋は強豪との5連戦に臨んでいる。10月25日に国立競技場で行われた初戦のオーストラリア(同7位)戦は15-19で惜敗しており、2連敗となった。
次戦は日本時間8日午後9時40分から、アイルランド(同3位)との欧州遠征2戦目に臨む。
◆過去の南アフリカとの対戦成績(日本の1勝3敗)
☆15年9月19日 34○32(イングランド・ブライトン) ※W杯イングランド大会
☆19年9月6日 7●41(埼玉・熊谷)
☆19年10月20日 3●26(東京・味スタ) ※W杯日本大会
☆25年11月1日 7●61(イングランド・ロンドン)