有原は今季最多勝、3年連続2桁勝利と球界を代表するピッチャーの1人だ(C)産経新聞社 今季のFA有資格者が権利行使のため…

有原は今季最多勝、3年連続2桁勝利と球界を代表するピッチャーの1人だ(C)産経新聞社

 今季のFA有資格者が権利行使のための申請が10月31日からスタート。有資格者は11日までに在籍球団に意思を伝えれば、FA権を行使できる。12日にFA宣言選手として公示され、他球団との交渉が可能となる。

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 今オフの移籍市場、投手では中日で開幕投手も過去に務めた柳裕也などが注目される中、ここにきてソフトバンクの先発陣を支えてきた有原航平の動きも注目されている。
 
 今季はメジャーからチームに合流して3シーズン目、2年連続の開幕投手の大役も務め、14勝で2年連続の最多勝に輝くなど、先頭に立ってチームを引っ張ってきた。

 ただ今季で球団との3年契約が終了、不完全燃焼で終わったメジャー再挑戦の意思を持つとされている。先発陣の柱としてチームを支えてきたとあってソフトバンクも全力で慰留に努めるとみられるが、仮に再契約できない場合は自由契約となり、一気に争奪戦が沸き起こりそうだ。

 ローテーションを外れないタフネスさ、球威のある直球、変化球のコンビネーションも自在の右の本格派、直近3シーズンは10勝、14勝、14勝と移籍市場に出れば、どの球団でも欲しい人材といえそうだ。

 セ・リーグではレギュラーシーズン3位に終わった巨人は先発陣の不調も苦しむ要因となった。今季のチームでは先発ピッチャー陣では2桁勝利をマークしたのは山崎伊織(11勝)のみと苦しんだ。2季連続開幕投手を務めた戸郷翔征も8勝9敗と負け越し。本格覚醒が期待された左腕の井上温大も4勝8敗と伸び悩んだ。

 そんな中で浮上した、有原の去就にはXなどSNS上でも注目が高まっている。

 「有原は格が違う」「今の巨人に1番必要な投手」「マジで来てほしい」「巨人に来れば、再び甲斐とプレーできるぞ!」と2024年度の最優秀バッテリーに輝いた甲斐拓也はすでにFAで巨人に移籍していることもあり、再タッグを期待する声も出ている。

 仮に有原が国内移籍市場に出てくれば、投手陣においては注目度ナンバーワンとなるのは間違いない。剛腕の去就に引き続き、注目が集まっていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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