日本ラグビー協会は31日、日本代表(世界ランク13位)が11月1日午後4時10分(日本時間2日午前1時10分)に欧州遠征…

日本ラグビー協会は31日、日本代表(世界ランク13位)が11月1日午後4時10分(日本時間2日午前1時10分)に欧州遠征「リポビタンDツアー2025」4連戦の初戦として臨む南アフリカ(同1位)戦(英ウェンブリー競技場)の登録メンバー23人を発表した。

10年前の15年W杯で日本が歴史的勝利を挙げた相手に、大会の開催地だったイングランドで挑む。

南アフリカはW杯2連覇中で、通算対戦成績は日本の1勝2敗。相手はフランカーのシヤ・コリシ主将(34=シャークス)をはじめ、FBチェスリン・コルビ(31=東京サントリーサンゴリアス)ら経験豊富なメンバーが先発する。

記者会見に臨んだエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、65)は「10年前に象徴する試合があったが、今回も自分たちが歴史をつくる機会がある。スポットライトを浴びる機会が待っている。過去一の一体感を持って戦う、いい機会になる」と力を込め、前戦のオーストラリア戦を含めて秋の5連戦の主将を担うロックのワーナー・ディアンズ(23=ハリケーンズ)も「主将として見せたいのはフィジカリティー。相手は世界で一番ある。止めるだけじゃなくて、ドミネート(支配)できるようにしたい」と真っ向勝負する。

負傷で遠征メンバーから外れた江良颯(24=クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)に代わり、先発フッカーは佐藤健次(22=埼玉パナソニックワイルドナイツ)が担う。控えにはノンキャップの平生翔大(23=東京サントリーサンゴリアス)が名を連ね、ジョーンズHCは「若手でチームを前に進める。日本代表として、テストマッチに通用する選手に育ってくれる」と期待を込めた。

フランカーが主戦場のティエナン・コストリー(25=コベルコ神戸スティーラーズ)は、背番号23でメンバー入りした。ジョーンズHCは「南アフリカ戦はFWバトルになるため、ベンチを(FW)6-(BK)2にした。コストリーはWTBの75%ぐらいの素早さを持っていて、身体能力も高く、空中戦にも優れている。バックローだけでなく、WTBでも活躍してくれると思う」と意図を説明した。

“ブライトンの奇跡”から10年。サッカーの聖地として知られるウェンブリーで、日本の真価が問われる。

◆日本代表登録メンバー

〈1〉小林賢太(東京サントリーサンゴリアス)

〈2〉佐藤健次(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈3〉竹内柊平(東京サントリーサンゴリアス)

〈4〉ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈5〉ワーナー・ディアンズ(主将、ハリケーンズ)

〈6〉ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈7〉下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)

〈8〉リーチ・マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)

〈9〉藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

〈10〉李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)

〈11〉長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈12〉チャーリー・ローレンス(三菱重工相模原ダイナボアーズ)

〈13〉ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈14〉石田吉平(横浜キヤノンイーグルス)

〈15〉矢崎由高(早稲田大)

〈16〉平生翔大(東京サントリーサンゴリアス)

〈17〉祝原涼介(横浜キヤノンイーグルス)

〈18〉為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

〈19〉タイラー・ポール(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

〈20〉マキシ・ファウルア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

〈21〉福田健太(東京サントリーサンゴリアス)

〈22〉サム・グリーン(静岡ブルーレヴズ)

〈23〉ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ)