新井監督はいかにシーズン5位からチームをまとめていくのか(C)産経新聞社 広島は10月25日、磯村嘉孝捕手、韮澤雄也内野…

新井監督はいかにシーズン5位からチームをまとめていくのか(C)産経新聞社

 広島は10月25日、磯村嘉孝捕手、韮澤雄也内野手、山足達也内野手、育成3年目の名原典彦外野手の4選手と来季の契約を結ばないと発表した。

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 中でもファンから驚きを持って受け止められているのはプロ15年目の磯村の戦力外だった。

 今季1軍ではわずか6試合出場に終わっていたが、2022年7月15日の巨人戦では延長戦で自身初の満塁弾を放つなど、パンチ力あふれる打撃と安定したリードで第3捕手として長くチームを支えてきただけに今回の戦力外通告の一報には、ファンの間からも「意外だったな」「もったいない」という声も上がった。

 2023年は25試合、24年は10試合、そして今季の6試合と段々と1軍出場が減り、ファームでの出場が続いていた。

 一方、今シーズン最多の97試合でマスクをかぶった坂倉将吾は右手中指骨折の影響もあり、4月下旬に復帰して以降、持ち味の打撃も湿りがち。打率.238、5本塁打、37打点。盗塁阻止率も.181と低迷、攻守で精彩を欠いた。

 すでに新井貴浩監督も坂倉に関しては来季、複数ポジションを守らせることを視野に入れる中、捕手布陣では今季51試合に出場した石原貴規の伸びしろ、ベテラン捕手で来季38歳シーズンとなる会沢翼、また内外野を守れる二俣翔一も捕手に再挑戦するなど、広島の扇の要をめぐっては様々な要素を含みながら、固めていく方向となりそうだ。

 何より今季も9月に失速、シーズン5位と沈んだチームにおいては投手力を生かすためにも、安定した力を発揮する正捕手が求められるところ。

 チームを支えてきた磯村が戦力外となったことで、V奪回のためにもより一層強化が必要なポジションとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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