大谷の規格外の活躍にも、冷静な分析を展開したジーター氏(C)Getty Images ドジャースの大谷翔平が生み出した歴…

大谷の規格外の活躍にも、冷静な分析を展開したジーター氏(C)Getty Images
ドジャースの大谷翔平が生み出した歴史的な一日から中2日。その余韻が冷める気配はなく、むしろ、さらなる快挙への期待から興奮は高まっている。
とにかく凄まじいワンマンショーだった。現地時間10月17日に行われたブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦、ドジャースが勝てばワールドシリーズ進出が決まるポストシーズンの大舞台で、大谷は「1番・投手兼指名打者」で先発。打っては3本塁打、投げては7回途中まで10奪三振、無失点の快投。メジャーリーグ史上初の「1試合3本塁打&10奪三振」をやってのける異次元の大暴れで、同シリーズMVPにも輝いた。
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対峙したブルワーズナインが「100年は誰も見たことがないはずだ」(タイラー・メギル談)と目を丸くし、惜しげもなく絶賛するくらいの偉業だ。その特大のインパクトが生んだ反響は広まり続けている。
球界全体が“大谷一色”となる中、日本人スターの傑物ぶりに渋めの解説を入れたのは、名門ヤンキースの伝説的な主将であるデレク・ジーター氏だ。
ヤンキース一筋を貫いたMLBで通算3465安打を放ったカリスマは、米スポーツ専門局『FOX Sports』のハイライト番組内に出演。現役時代に同僚だったアレックス・ロドリゲス氏から「キャプテン、率直に言う。今、ショウヘイは地球上で最も影響力のある、最高のアスリートだよ」と言葉を投げかけられ、「昨今のカルチャーには、何かが起きると、すぐに『史上最高だ』と位置付ける傾向がある」と反論。そして、自らの考える大谷の現在地を語った。
「たしかオールスター前に、私はオオタニに関して『まだ彼が史上最高の選手とは言えない』といった。私はまだ長いキャリアの積み重ねが必要だと思う。だって、ハンク・アーロンやウィリー・メイズといったレジェンドが大勢いるんだからね」
大谷に対していささかシビアな評価を下すジーター氏だが、投打で違いを生み出す二刀流スターの才覚を認めていないわけではない。続けざまに「このことだけはハッキリ言える」と切り出したレジェンドは、こうも強調している。
「彼の総合力ってものは、少なくとも私がこれまでに見てきた他の誰よりも抜きん出ている。三者連続三振を奪ってから、軽く走って戻って、本塁打を打つんだからね。しかも、野球はバスケと違って、攻撃側が主導権を握る機会が少ない。でも彼は与えられたチャンスで一球を完璧に仕留めるんだ」
もはや、大谷を「史上最高」と認知しているようにも思えるジーター氏。そんな名手の見識を改めさせる意味でも、2年連続で勝ち上がったワールドシリーズでの躍動が期待される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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