ソフトバンクは第6戦で、どうレイエスと対峙するのか(C)産経新聞社 パ・リーグの頂上決戦は、激動の展開を経て、苛烈を極め…

ソフトバンクは第6戦で、どうレイエスと対峙するのか(C)産経新聞社

 パ・リーグの頂上決戦は、激動の展開を経て、苛烈を極めている。

 優勝したソフトバンクと、2位・日本ハムが激突している「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージ(s)は第5戦まで終え、ソフトバンクに与えられているアドバンテージ1勝分を合わせ、通算成績3勝3敗。10月20日の最終第6戦(みずほPayPayドーム)で雌雄を決する。

【動画】インローを粉砕!絶好調レイエスの今シリーズ第4号をチェック

 ソフトバンクが2連勝で日本シリーズ進出に王手をかけたが、第3戦から日本ハムが3連勝。この5試合を通じて絶好調なのが、日本ハム主砲のフランミル・レイエスだ。

 オリックスとのファーストS第2戦で逆転打を放ち、勢いに乗って福岡に乗り込んだレイエスは、ここまで4本塁打。打率.529、出塁率.652、長打率1.294で、OPSは驚異の1.946だ。ソフトバンク側の警戒感は強まるばかりで、3~5戦目は計6四球を与えている。

 ただ、後続にも郡司裕也、清宮幸太郎、万波中正ら調子を上げる好打者が控えている。勝負を回避して、出塁させてばかりもいられない。

 布石を打てなかった。19日の第5戦。ソフトバンクは1-7と敗色濃厚の9回二死からレイエスを迎えた。中継した『NHK-BS』で解説を務めた宮本慎也氏が「インサイドと(外の)スライダーで揺さぶりたい。勝負に行ってほしいですね。極端な攻めとして『やるぞ』というところを見せたい」と指摘した場面だ。ところが、6番手・津森宥紀はストレートの四球。宮本氏は失望感を隠さなかった。

「もう何も言うことがないです。何か明日(20日)に向けて、インサイドにボールを投げて、どこまで振ってくるのか、見逃すのかとか(を見たかった)。打たれてくないのは分かりますが」

 早々に追い詰めながらも、追い込まれたチャンピオンチーム。最終決戦で難敵を相手に、どう対峙するのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】緊急トレード、トクしたのは巨人とソフトバンクどっち? リチャード覚醒で再評価される「編成の眼」

【関連記事】「選手にも首脳陣にもマンネリした空気がまったくない」新庄ハム4年目の成熟 球団OB捕手が見る軌跡「新庄監督の計算」

【関連記事】阪神がドラフトで獲るべき人材は? 藤川体制に潜む懸念材料を睨んだ”正攻法指名”、そして「外れ1位」で狙いたい”打てる捕手”