◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前(8日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd…
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前(8日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)
今季初めて国内での試合を迎える松山英樹。いつものごとく、練習日のキャディバッグの中には、レギュラー14本以外のクラブが多数入っていた。そのうちのいくつかを紹介していきたい。
まずはパター。スコッティキャメロンの見慣れない「クラフツマン」を握り、練習グリーンで球をしきりに転がしていた。ヘッドには“ゲーマー”(エースパター)と同じような赤いサイトラインが入っている。面白いのはグリップだ。表面に「IOMIC」の文字が見える。ショット用クラブのグリップは長らくイオミックを使用しているが、パターではおそらく初めて。ピストル型ではあるが、少し太目、かつ上部と両サイドが平たく、面を感じやすいような形状だ。
松山は右手とフェース面をターゲットに合わせるようにしてセットアップする。このイオミックグリップだと、よりアライメントが取りやすいのかもしれない。プロアマ戦ではゲーマーとイオミック入りのクラフツマンの両者を打ち比べ。初日はゲーマーでプレーする可能性が高いが、今後投入が期待される。
もう一つ、見慣れない3番ユーティリティ「ZXi ハイブリッド ユーティリティ プロトタイプ」がバッグに刺さっていた。松山英樹がウッド型UTを使うのは珍しい。5番ウッド(コブラ キング ラッドスピード)の代わりになるモデルのよう。同ロフト帯のユーティリティ、アイアンが視野に入っており、今季は3番アイアン(ZXi5)を使うケースもあった。
契約プロの間で評判の同UTだが、松山英樹のソレはヘッドをひっくり返すとちょっとデザインが違う。ソールのフェース側に可変ウエートが埋め込まれた完全なプロト。重心を前に持っていくことができ、球を強くするなど弾道調整がしやすそうな作り。市販されるかどうかは定かではないが、いかにもプロ好みの一本だ。
さらにドライバーも「ZXi LS」のタイプ違いのヘッドをテストするなど、クラブ選びは実に精力的。初日を迎える14本はおそらく、直近大会と替えない様子だが、先を見据えて新しいギアを試すことを松山はいとわない。その姿勢が長年PGAツアーの第一線で戦い続けられる所以なのだろう。
<松山英樹のクラブセッティング>
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZXi LS(9度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DI(重さ80g台、硬さTX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi10 (3番15度)、コブラ KING RADSPEED(キング ラッドスピード)ツアー(5番17.5度を19度合わせ)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DI(3W=90g台、TX ブラックカラー/5W=100g台、TX)
ユーティリティ:スリクソンZXi ハイブリッドユーティリティ プロトタイプ(3番19度)
シャフト:ツアーAD DI HYBRID(115g、SX)
アイアン:スリクソン ZXi5(3番)、スリクソン Z-フォージド II(4番~9番)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド MID ツアーイシュー(S400/3番)トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(S400/4番~9番)
ウェッジ:クリーブランド RTX4 フォージド(48、52、56、60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(48、52、56度=S400/60度=X100)
パター:スコッティキャメロン スタジオセレクト ニューポート2.7 ツアープロトタイプ
※練習日のためキャディバッグには16本。コースによって5番ウッド、3番ユーティリティ、3番アイアンから2本抜くケースが多い。