第157回九州地区高校野球佐賀大会(県高野連主催、朝日新聞社など後援)は5日、佐賀市のさがみどりの森球場で決勝があり、…

 第157回九州地区高校野球佐賀大会(県高野連主催、朝日新聞社など後援)は5日、佐賀市のさがみどりの森球場で決勝があり、唐津商が龍谷に5―4で逆転勝ち、30季ぶり10度目(唐津実時代の1度を含む)の優勝を果たした。龍谷は秋の大会連覇を逃した。両校は25日からの九州大会(宮崎市)に出場する。(森田博志)

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 唐津商は4点先行されてもあきらめなかった。3点を追う七回に井上将斗選手(1年)が2点本塁打。公式戦初アーチで「あれで雰囲気が変わった」と喜んだ。

 八回の逆転劇は、連続ミスを引きずらなかった。1死一、二塁から浜田佳汰選手(2年)は初球のバスターエンドランを空振り、結果的に重盗となり二、三塁に。2球目のスクイズを外されたが、暴投になり同点。なお、三塁の好機が続き、3球目をきっちりスクイズ、勝ち越した。浜田選手は「後ろに強打者がいるので、気持ちは楽だった」と言った。

 春秋の佐賀大会は今春、昨春、一昨年秋と準優勝だった。15年ぶりの優勝に、岩村日向太主将(2年)は「自分たちでいい歴史を作れた」。新チームの選手は19人だが、「チームをまとめやすく、2年生が意識高くやっている」。まとまりで勝負するチームは九州大会で上位をめざし、53年ぶりの選抜大会出場を狙う。(森田博志)