◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 3日目(4日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)山内日…

初めて競技ゴルフを一人で回った山内日菜子

◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 3日目(4日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)

山内日菜子が競技で「初めて」という“ひとりゴルフ”を行った。本大会は決勝ラウンドが2サムで、予選通過者が奇数の67人だったために生まれた現象だ。

山内は午前7時15分、雨の1番からスタート。元来、スロープレーと無縁なタイプとあって、逆に「ペースが上がり過ぎないように気をつけました」という。ショットに入る前に水を飲んだり、帯同キャディや同組選手代わりのマーカー(大会スタッフ)を話し相手に時間を調整した。

早朝7時15分、第1組でスタート

特に注意したのは「プレーするのが一人だけなので、流れが全部、自分に来ちゃう。ミスした後はズルズルいかないようにした」という点。後半12番でダブルボギーを喫した後が象徴的で、難度の高い13番はティショットが右ラフにつかまり、200yd近く残ったが必死にグリーンエッジに運んでパーセーブ。その粘りが14番からの3連続バーディにつながった。

ペース配分に気をつけながら

スコアは4バーディ、2ボギー1ダブルボギーで72。「めっちゃ楽しかったですよ。途中で雨が上がって傘をたたんだら、ギャラリーさんがよく見えて“少なっ!”って」と冗談交じりに笑った。「10人ちょっとだったですけど、それが全員、私のためについて回ってくれたわけだから、本当に贅沢です」。プレーについては「ショット、パットで参考になる同組選手がいない点は難しいけど、自分のリズムに終始できるのはいいです」と“行って来い”のようだ。

さて、プレー時間はというと…。大会側が選手の動きを想定するタイムテーブルは午前7時15分スタートから終了を午前11時11分で、3時間56分と見込まれていたが、結果は3時間15分だった。

3時間15分で回り切り「今度タイムアタックしてみます!」

「だいぶゆっくりしたので、それぐらいでしょうね。ちょっと急いだら、3時間は切れたと思います。今までですごい早い人っていたんですか?」。あくまで参考記録(?)だが、2サムでプレーするツアー最終戦「ツアー選手権リコーカップ」(宮崎CC)の2009年大会第2ラウンドで、不動裕理が第1組で“ひとりゴルフ”に。なんと2時間15分で回ったケースがある。不動はプレーの早さで有名とはいえ、山内は「え?」と仰天した後「“ミヤカン”はホールの間が近いですからね」。自分が宮崎出身とあって「ミヤカンさんにいつかお願いして、タイムアタックしてみます」と笑っていた。(兵庫県三木市/加藤裕一)