◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 2日目(3日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)池ポチ…

ルーキー水木春花が池ポチャの処置ミスで失格となった(Atsushi Tomura/Getty Images)

◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 2日目(3日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)

池ポチャ後の処置を巡って同組の2選手がミスし、ゴルフ規則14.7「誤所からのプレー」における重大な違反を犯したとして失格となった。

違反があったのは初日17番(パー3)。同組で回っていた水木春花とアマチュアの菊田ひなのティショットが池を越えた斜面にキャリーし、池に転がり落ちた。池の周囲はイエローペナルティエリアで、通常は1罰打を加えて「元の位置から打ち直す」「打球が池を横切った地点から後方線上に下がってドロップして打ち直す」処置を行うか、今大会のローカルルールで定めてあった「ドロップゾーン」からプレーを続けなければならなかった。

しかし、2人ともボールが池に落ちる際にラインを横切った場所を起点とし、ピンに近づかない2クラブレングス内にボールをドロップ。誤ってレッドペナルティエリアの処置を行い、17番をホールアウト。1ラウンドを完了してスコアを提出していた。

市村元ルールズディレクターによると、前日夜に水木から「処置を間違えたかもしれない」との電話連絡があり、その際に「同組の選手も同じ措置をとっていたと思う」との報告もあったため、この日朝に2人をコースに呼んで事情を確認した。

通常「誤所からのプレー」は2罰打だが、今回のケースは「グリーンサイドと、本来再開する場所のピンまでの距離を考えて大きな利益を得たこと」「池を越えるという挑戦を失ったこと」の2点から「重大な違反」と判断し、失格の裁定を下したという。2人の初日スコアは抹消される。

市村ディレクターは「ミスをした可能性を考えて報告してくれたことは良かったですが、一般ゴルファーの方も認識している“イエロー”と“レッド”の違いという基本的なルールを、この(日本女子オープンに出場する)レベルの選手が間違えたことは非常にショック。2人とも“ルールをカン違いしていた”と話しており、同組の選手、キャディからも間違いを指摘する声は上がらなかったそうです」と話した。(兵庫県三木市/加藤裕一)