◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 事前(1日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)菅楓華が…
◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 事前(1日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)
菅楓華が「ちょくちょくやる」というミスをやってしまった。前週「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で飾ったツアー初優勝。興奮していたのか、携帯電話をキャディバッグのポケットに入れたまま忘れていた。取り出したのは、一夜明けた月曜日午前10時。「手にしたらどんどんメッセージが表示されてきて」。あらゆるSNSに届いた祝福メッセージは数百件。「人生で最大」と笑ってしまうスケールだった。
同郷・宮崎の大先輩で今季開幕前に練習をともにした大山志保から「またオフに一緒にラウンドできたらいいね」というものなど、プロ仲間からはもちろん、すれ違った人からも「おめでとう」と声をかけられた。
「月曜日のお昼ご飯を食べるぐらいまでに全部、返信できました」と笑顔を見せる反面、未勝利の頃と違った思いがわき上がるのも感じていた。「1勝したことで、逆に難しくなったところもあります。“次の試合が大事”なんだと。勝った余裕はないです。“しっかり上位にいかないと”って思っています」
今週は国内メジャー。ましてナショナルオープンだ。4日間大会の時は通常、本番前の月曜日にラウンドせず、体を休めていたが、今週は9ホールを回った。「疲れは思った以上にありました。私は(ショットで)脚を使う方ですが、それが全然ダメで。距離も落ちていたし」。アイアンショットのキャリーで約5ydのマイナスを感じた。
この日は逆に練習ラウンドをせず、軽い練習だけでコースを後にした。「一番大きい大会と思っています。セッティングが難しい分、頭を使ってマネジメントをちゃんとしていかないと…」。うれしい緊張感を味わいながら、菅がツアー優勝経験者としてティイングエリアに立つ。(兵庫県三木市/加藤裕一)