◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(28日)◇利府GC (宮城)◇6590yd(パー72)◇晴れ…

前週は6位、今週は5位と2週連続でキャリアハイを記録した

◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(28日)◇利府GC (宮城)◇6590yd(パー72)◇晴れ(観衆4863人)

前週の「住友生命レディス東海C」でキャリアハイの6位を記録した吉本ここねが、今大会でも5位につけて2週連続でのトップ10入りを果たした。首位から出た最終日は5バーディ、4ボギーの「71」でプレー。最終18番のバーディパットは2m弱のやや下りの微妙なラインだったが、しっかりと沈めて木村彩子後藤未有と並ぶ通算5アンダーグループでホールアウトした。

前週のトップ10入り自体、約4年ぶりとなる2021年「ゴルフ5レディス」(8位)以来の上位フィニッシュだった。今週優勝には4打届かなかったが、「2週連続でというのは本当にうれしい。練習してきたことがようやく試合でできるようになってきたなという感覚と、あとは最後の方でやっぱりショットがブレてきちゃったのでそこは修正点です」と確かな手応えと課題を口にした。

今シーズンに入ってから、試合に臨む準備のアプローチを変えた。試合前夜には、風向きの予報と発表されたカップ位置を確認しながら1番から18番まで仮想ラウンドをして、戦略を練る。「基本的にフェアウェイに行く想定で考えるんですけど、ティショットはこの辺にとか決まっているので、特にグリーン周りで『ここに外してはダメ』とかをしっかり考える」と、地道な取り組みが結果へとつながっている。

地道な取り組みが実を結んだ

今大会でのポイント加算を得て、来季のシードが懸かるメルセデスランキングは66位になった。フルシード獲得のボーダーラインである50位との差は100.32ptとなり、その背中は見えてきた。10月2日開幕の次週国内メジャー「日本女子オープン」には出場できないため、次戦は同月10日開幕「スタンレーレディスホンダ」(静岡・東名CC)。また初シード獲得への挑戦が始まる。

「どんどん力が入っていきそうな感じはするけど、あんまり考えすぎずにやった方が自分は良い方向にいきそうというのはあるので考えすぎずに。できるだけ上に行きたいというのを楽しんでできたら」

最終日は「途中からもう上は狙えなかったので一個でも獲ろうって。17番のボギーは悔しかったけど、全部経験として。今日はいつもよりは良い」と及第点をつけた。残り試合数が少なくなったシーズンだが、「また次頑張りたい」という成長意欲が、さらなる高みへと押し上げる。(宮城県利府町/石井操)