◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 事前◇泉ヶ丘CC(大阪)◇6993yd(パー71)プロ転向を…

プロデビュー戦を迎える15歳の加藤金次郎

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 事前◇泉ヶ丘CC(大阪)◇6993yd(パー71)

プロ転向を表明してから3日後、15歳の加藤金次郎(愛知・水無瀬中3年)は早くもツアーにデビューする。開幕前日に行われた会見では、「わくわくドキドキドで、すごく楽しみな気持ちが強いです」と緊張の面持ちで心境を言葉にした。

国内ツアーにおいて、プロとして「15歳142日」での出場はタイのジャズ・ジェーンワタナノンド(15歳300日/2011年アジアパシフィックパナソニックオープン)を抜いて最年少。過去出場のレギュラーツアー4試合は予選通過がないが、下部ツアーでは初出場の2023年から9試合で4回決勝ラウンドに進んでいる。6月の下部「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」では最終日に8位から3打差を追い、28位で同ツアー最年少優勝はならなかった。

ツアー出場権を争うQT(予選会)では、3週前の1次予選会を2位で通過した。本来なら『ツアープレーヤー』への登録が可能になるが、ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構は『義務教育期間中の選手は、ツアープレーヤーとなることができない』と定めているため、資格は来春の中学卒業(義務教育の終了)後に得ることになる。

プロの世界で戦える手ごたえをつかんだことのほか、早期プロ転向の理由のひとつに「道具代だったり遠征費だったり、両親にすごく支えてもらっているので恩返ししたい」という思いがある。賞金を得たら、自身への“ご褒美”はひとまず置いておき、まずは「貯金します」と経費に充てる考え。なお今季は以降、主催者推薦による6試合までの出場に限られる。

目下のターゲットは4ステージあるQTをファイナル(最終)まで進出し、来季の仕事場を確保すること。「しっかりQTも頑張って、まずはレギュラーツアーで戦えるような選手になれるように頑張りたい」と目標を掲げた。

ちなみに金次郎という名前は、父親が姓名判断鑑定士に依頼してつけられたもの。「すごく覚えられやすいし、いい名前だと思っています」と言う名前を、ツアーでの活躍で広めてみせる。(堺市南区/塚田達也)