前川は合流即、タイムリーと結果を残した(C)産経新聞社 阪神は9月22日のヤクルト戦(神宮)に2ー3の逆転負けで3連敗。…

前川は合流即、タイムリーと結果を残した(C)産経新聞社

 阪神は9月22日のヤクルト戦(神宮)に2ー3の逆転負けで3連敗。

 主砲、佐藤輝明が2回にかつての同僚、青柳晃洋から39号先制ソロを放つなど、幸先のいいスタートとなったが、先発の才木浩人は6回無死二塁から北村恵吾の痛烈なピッチャー返しが右足首を直撃するアクシデントもあり、6回途中で降板。

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 2-2で迎えた8回二死の場面、4番手のラファエル・ドリスがホセ・オスナに痛恨の14号ソロを浴び、今季最後の神宮での試合を勝利で飾れなかった。

 一方で敗れた試合の中でも光る存在となったのは昇格即、「5番・一塁」で先発起用となった前川右京だ。

 4回無死一塁で打席が回ってくると青柳から左中間へ適時二塁打をマーク。持前の勝負強さを発揮した。

 プロ4年目で初の一塁守備にもついた。チームでは一塁はクリーンアップを務める大山悠輔が守るだけに、今後は未知数だが、チームの選択肢を広げる意味でも大きな起用となった。

 4回裏から左翼を守り、この日は4打数1安打1打点。

 昨季はプロ入り後初の1軍完走、打率.269、4本塁打、42打点と結果を残した前川も今季は開幕戦は「6番・左翼」で先発出場。4月は22試合出場で打率.308と堅調だったが、5月は14試合に出場、打率.093と急降下。5月22日に登録抹消となった。

 その後も昇格の時期はあったが8月23日に今季3度目の登録抹消。優勝決定となった9月7日時点で1軍にいることはできなかった。巻き返しを誓っていただけに、今後ポストシーズンに向けても活躍が期待される1人でもある。

 ファンの間からも初のファースト起用など、前川の活躍をめぐっては「今後に生きてくる」「将来のクリーンアップ候補」「将来的にはDH候補かな」「期待しています」など、X含めSNS上でも様々な声が飛び交っている。 

 背番号58の勇姿に引き続き、注目が集まっていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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