今週の日曜日は、阪神競馬場で神戸新聞杯(GII)が行われます。 今年の神戸新聞杯の想定オッズを見ると、前走で日本ダー…
今週の日曜日は、阪神競馬場で神戸新聞杯(GII)が行われます。
今年の神戸新聞杯の想定オッズを見ると、前走で日本ダービー(GI)に出走していたエリキング、ショウヘイ、ジョバンニに人気が集中。4番人気以下の単勝オッズは10倍以上ついていますし、三強ムードの様相を呈しています。
過去10年の神戸新聞杯での人気別成績では3番人気以内の馬が9勝2着6回3着3回と結果を残していることも考えると、今年の神戸新聞杯は平穏な決着になる可能性が高いように思えます。
ちなみに、過去10年の神戸新聞杯で4番人気以下は1勝2着4回3着7回で12頭が馬券に絡んでいます。この12頭の内、8頭が前走で上がり3位以内を記録。前走の上がり4位以下で馬券に絡んだ4頭はすべて前走で日本ダービーに出走していた馬となっていました。今年の神戸新聞杯でも4番人気以下の馬を狙う際には、前走で出走していたレースや上がり順位は必ず確認したいところです。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆前走の大敗は参考外
今週の神戸新聞杯でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるジョバンニでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
昨年7月のデビューから安定した成績を残していたジョバンニ。昨年暮れのホープフルS(GI)で2着と早くから素質の高さを示し世代トップレベルのレースで活躍。今年も皐月賞(GI)で4着と掲示板を確保。このレースは向正面で内の馬に寄られる不利やごちゃついたことで位置取りを下げるロスがあった中での結果でしたし、4着とは言え十分に評価できる一戦でした。
しかし、続く日本ダービーではまさかの8着。道中は中団で折り合いを極端に欠くこともなく、比較的スムーズな競馬。勝負所でも不利などは見受けられませんでしたが、直線では追い出されても反応は一息で見せ場すら作ることができずに敗戦。レース後の談話では調教の段階から最後は体が浮いてくる感じで反応の鈍いところがあったとのことです。また、今回の中間での報道では春は皐月賞を最大目標に状態をピークに仕上げていたようで、日本ダービーではその反動があったのかもしれません。実績から前走のように大きく負ける馬ではありませんし、日本ダービーは参考外と見てもいいかもしれません。
この中間の追い切りでは1週前に松山騎手を背にウッドコースで切れ味十分の走り。鞍上も動きの良さを評価していたようです。最終追い切りは坂路コースで軽めの内容でしたが、陣営が言うには1週前に負荷をかけているので当週は気が入りすぎないように意識したとのことで予定通りに来ている様子。前走よりも雰囲気は確実に良くなっていることが窺えます。今回の神戸新聞杯では日本ダービーで先着を許した馬も出走していますが、本来の力を出し切れれば逆転も十分に可能ではないでしょうか。