中山はプロ初の満塁弾を放った(C)産経新聞社 巨人は9月13日に行われた阪神戦(東京ドーム)に11-10と勝利。壮絶な乱…

中山はプロ初の満塁弾を放った(C)産経新聞社
巨人は9月13日に行われた阪神戦(東京ドーム)に11-10と勝利。壮絶な乱打戦を制した。
9-10で迎えた9回。相手7番手のラファエル・ドリスから先頭の中山礼都が四球を選んで出塁するなど一死二、三塁の形を作る。ここで代打に登場した坂本勇人が中前へサヨナラ打をマーク。最近は代打稼業が主となっているベテランの価値ある一打でレギュラーシーズン最後となる、伝統の一戦を勝利で締めくくった。
【動画】ホームランアーチストの片りんが!中山のプロ初のグランドスラムシーン
この試合では両軍あわせて26安打が飛び交う乱打戦となる中、話題を集めたのはヤングジャイアンツの豪快な一振りにもあった。
「6番・右翼」で先発出場した中山は3点を追う初回二死満塁の場面。相手左腕、高橋遥人の初球、外角148キロ直球を迷いなく振り切り、巨人ファンの待つ右翼スタンドに弾丸ライナーで一直線に放り込んだ。
地鳴りのように起こる歓声、中山にとってはこの7号アーチが自身初のグランドスラムとなり、ダイヤモンドを1周しながら、力強く手を突き上げた。
2020年のドラフト3位入団、当初から大型内野手として長く期待を集めてきたが、苦しい時間が続いた。
レギュラーシーズンでプロ初本塁打を放ったのは高卒5年目シーズンとなる今季、6月29日のDeNA戦(東京ドーム)までかかった。昨季のポストシーズンでは一発を放っていたが、大器の片りんを見せるとそこからはぐんぐんと成長のスピードを上げていった。
2か月半で7発と本塁打を重ね、この試合では自身初のグランドスラムとまさに球団が求める左の長距離砲として存在感を示し始めた。この調子でいけば、2桁本塁打も見えてきた。
中山の活躍はファンの心も動かしている。本職は内野手だが、現在は出場機会を得ようと、右翼守備にも挑戦。貪欲にレギュラーを奪いにいく姿勢には「よく打ったな、ナイスホームラン!」「今シーズンの大きな収穫」「マジで覚醒したな」「来季はクリーンアップ、打ってくれ!」とSNS上で続々と応援の声も上がっている。
チームにとってもCS進出、順位争いと負けられない戦いが続く中、中山のような若手がコンスタントに活躍できれば、勢いにもつながっていく。
今後も背番号40の躍動した姿に注目が集まっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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