スタメン総入れ替えを行ったアメリカ戦は不甲斐ない結果に終わった(C)Getty Images 森保一監督率いる日本代表に…

スタメン総入れ替えを行ったアメリカ戦は不甲斐ない結果に終わった(C)Getty Images

 森保一監督率いる日本代表にとって、米遠征は試練の2連戦となった。

 現地時間9月9日、日本は米ロウアードットコム・フィールドでのアメリカ代表に臨み、前、後半で失点を喫し、0-2で敗戦。2日前にスコアレスドローで終えたメキシコ代表戦に続き得点を奪えず、ディフェンスでも脆さが目立ち、攻守で不本意な内容のゲームとなった。

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 遠征2戦目、スタメンにはJクラブ所属選手も顔を揃えるなど、森保監督は初戦から11人全員を入れ替えたメンバーをピッチに送った。前半よりビハインドを負う展開となった日本は、伊東純也、望月ヘンリー海輝、佐野海舟らがゴールを狙う姿勢を見せるも、得点には至らず。3バックから4バックへと変更し、次々と選手交代を行った後半でも追いつくことが出来ず、逆にアメリカに追加点を許すなど日本は終始、劣勢を強いられ、無得点のまま黒星を喫した。

 日本は、前回のメキシコ戦では優位に試合を進める内容だったものの、このアメリカ戦では後手に回るシーンが相次いだ。特に守備面での綻びが目立ち、より多くの失点を重ねてもおかしくはない程、相手に決定機を与えていた。

 遠征2試合を終えた森保ジャパンの戦いぶりには、海外メディアからも冷静な評価が下されている。韓国サイト『スポーツ朝鮮』が今回の日本代表のパフォーマンスを総括。同メディアは、日本とともに米国アウェー連戦に挑んだ自国の代表チームと比較し、以下の様に振り返っている。

「日本は韓国に0-2で敗れたアメリカを相手にしても、主導権を握ることは難しかった。日本特有のパスサッカーも十分に機能しなかった」

 さらに、「ワールドカップを前に、同格の相手に対して戦術や選手を試すのは当然のことだ」として、森保監督の采配に理解を示しながらも、「しかし結果を出せなければ批判は避けられない。特に今回の2連戦で1得点も奪えなかったことは、日本のプライドを大きく傷つけるものだった」と指摘。

 また同メディアは今回の結果を受け、「森保監督と日本代表は2026年北中米ワールドカップでの優勝を目標に掲げている。しかし今回の2連戦は、日本がまだワールドカップ優勝を語るには時期尚早であることを証明する内容となった」と隣国のライバルへ苦言を呈している。

 W杯本大会まで一年を切った段階で行われたアウェーでの日本の戦いは、指揮官の采配や選手個々のプレーにも迷いが生じていたようにも映った。厳しい指摘を真摯に受け止め、チーム全体でもう一度、足元を見つめなおす必要があると言えるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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