◇国内男子◇ロピア フジサンケイクラシック 初日(4日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)◇曇り(観衆60…

前半に耐えて2打差5位。石川遼が今週も好スタートを決めた

◇国内男子◇ロピア フジサンケイクラシック 初日(4日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)◇曇り(観衆602人)

3バーディを先行させて迎えた後半15番。ピン右4mにつけたバーディパットを打つと間もなく、石川遼はカップに向かって歩き出した。「(カップの)右端を狙ったけど、カップ1つ分くらい右に出てしまった」。外したと思った“確信歩き”のはずが、ボールは予想以上に左へ切れて真ん中からカップに吸い込まれた。

石川は途中で足を止めて、「なかなか、あんなコトはないので」と不思議そうにカップを見つめた。予想外とはいえ「よし、と思いますよね」と表情も緩む一打。逆に、続く16番(パー3)では「入ったと思った」という5mのフックラインを外したが、「まあ(15番と合わせて)チャラでいいか、ぐらいにポジティブに思っていた」と気落ちすることはなかった。

最終18番はグリーン奥からのアプローチを寄せ切れなかった

ティショットを右ラフに曲げた最終18番で唯一のボギーをたたき、富士桜における46ラウンド目で初のノーボギーを惜しくも逃した。それでも4バーディ、1ボギーの3アンダー「67」で回り、首位に2打差の5位発進。「ボギーが何個も来そうな展開だった」という前半を思えば、より前向きに捉えられるポジションだ。

「耐えられた」と振り返る前半アウトは、いきなりのピンチから始まった。1番ではバンカーを渡り歩き、3mを入れてボギーを回避。「大きかったですね。入る、入らないで流れが変わったと思う」。前半は4ホールでグリーンを外しながらスコアを落とさず、「パーオン率が増えた」という後半に外したのは18番のみ。ショットは尻上がりに調子を上げ、終わってみればパーオン率は全体5位の72.2%(13/18)だった。

今週こそ“尻すぼみ”の展開を回避したい

3試合連続となるトップ5でのスタート。「アプローチは先週や先々週よりも手応えはある。その時、その時の課題に向き合いながらやっていきたい」。直近2試合は2日目の停滞で大きく後退した。過去2勝(2009、10年)の得意コースで今度こそ最終日に向けて突き進みたい。(山梨県河口湖町/塚田達也)