大谷の行動で“鬱憤”を晴らしたというベッツ(C)Getty Images 大谷翔平が敵地のファンに見せた振る舞いは、同僚…

大谷の行動で“鬱憤”を晴らしたというベッツ(C)Getty Images
大谷翔平が敵地のファンに見せた振る舞いは、同僚たちをも刺激した。
話題を呼んだのは、現地時間8月24日に行われたパドレスとドジャースの首位攻防戦での一幕だ。5点をリードした9回に松井裕樹から45号ソロを放った大谷は、悠々とダイヤモンドを一周すると、ベンチ脇に直行。真っ先にパドレスのユニホームをまとった男性ファンとハイタッチを交わしたのだ。
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この男性ファンは、試合を通してドジャースナインに対して野次を飛ばしており、「おい、お前、シリーズ中、全然打たないじゃないか」と挑発されていたという大谷からすれば、「してやったり」という対応だったのかもしれない。試合後にはデーブ・ロバーツ監督も「とても良かったし、ショウヘイの個性が出ていた」とべた褒めした。
無論、大谷の“神対応”は、日本のお茶の間はもちろんのこと、米球界でも小さくないトピックとなったのだが、同僚にとっても驚きの行動だったという。自身がホストを務める米YouTubeチャンネル『On Base With Mookie Betts』で「まさに見せしめになったね」と振り返ったのは、ムーキー・ベッツだ。
元ドジャースのギャビン・ラックス(現レッズ)をゲストに招いたエピソードにおいて、ベッツは「あいつ(当該ファン)はずっと俺たちを野次っていた。だから俺は心の中で『頼むよ、ショウヘイ。こいつを黙らせてくれよ』って思ってた」と回想。大谷の振る舞いを目の当たりにした際の率直な心境をも告白している。
「『頼む!ショウヘイ!』ってずっと願ってた。そしらあいつは本当に打ったんだよ。そして、“あれ”をやってのけたんだ。俺は振り返って、そいつの顔を見たんだ。俺が打ったわけじゃないけど、ただそいつをじっと見つめて『ほらな。お前、何も言えないだろ』って思ったよ」
ベンチの真横から飛び交い続けた野次に相当なフラストレーションを溜め込んでいたのだろう。「あの男はとにかく、最初から最後までひたすら喋っていたよ」とも振り返ったベッツは「ショウヘイもかなりやられていた。『お前、もう30歳だろ? もう打てないんじゃないか』とか『心配するな。ど真ん中に投げてもらうように頭を下げろ』とかね」と証言。一方で大谷に打たれた直後に謝罪をしたという男性ファンに対しては「あいつは最後はフェアだったと思う。いいスポーツマンではあったね」と強調した。
同僚たちの“鬱憤”をも晴らした大谷。異例と言われる行動は、彼のキャリアを振り返る上でも稀有なエピソードとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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