(19日、全国高校野球選手権大会準々決勝 沖縄尚学2―1東洋大姫路) 東洋大姫路の右腕阪下漣(れん)は、今夏初先発のマ…

 (19日、全国高校野球選手権大会準々決勝 沖縄尚学2―1東洋大姫路)

 東洋大姫路の右腕阪下漣(れん)は、今夏初先発のマウンドで自分と戦っていた。立ち上がりから制球が定まらず、二回無死満塁でエース木下鷹大(ようた)にマウンドを託した。「けがを怖がって、重圧につぶされた」

 今春の選抜出場に導いたエースだった。「今まで挫折はなかった」。しかし、大会中に右ひじを痛め、春の県大会はベンチ外に。この夏、木下が「今度はおれが甲子園に連れていく」と奮闘する姿に「けがはしないで」と祈っていた。

 ピンチで救援した木下は「阪下が気にしないようにゼロで抑えたかった」。勢いを止められず、2点を許したことを悔やんだ。阪下は「木下をもっとここで投げさせたかった」と涙した。