正左翼手争いが注目される阪神を率いる藤川球児監督(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 現役時…

正左翼手争いが注目される阪神を率いる藤川球児監督(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
現役時代は阪急、オリックスで活躍し、阪神を含めセ・パ5球団で投手コーチを歴任した佐藤義則氏が8月18日、自身のYouTubeチャンネルを更新。藤川球児監督率いる阪神において、激しさを増す正左翼手争いに言及した。
【動画】日本記録達成! 2025年8月17日 【阪神 vs 巨人】 佐藤義則の眼
17日の巨人戦(東京ドーム)では「6番・左翼」で先発出場した高卒5年目の22歳・高寺望夢が4回に先制タイムリーを放ち、勝利の立役者になった。一方で、16日の同カードでは、同じ左翼手で先発に名を連ねた21歳の中川勇斗がプロ初となる3安打猛打賞と躍動した。
ファンの間でも「中川と高寺を同時に使う方法はないのですか?」「2人とも打撃センスが凄いわ」と称賛の声が挙がっている。阪神のレフトは高寺、中川に加え、前川右京、豊田寛、熊谷敬宥ら若手の候補がひしめいている。
誰が定位置を奪い取るかは、注目ポイント。その点について、佐藤氏は「試合に出ないと給料も上がらないからね」として持論を述べている。
「厳しい言い方をすれば、前川なんかはチャンスを潰したことになる。レギュラーを取れる場面なのに、不調で出られなくなった。結局みんな出たいと思ってベンチにいるわけで、そこでチャンスをどれだけモノにできるかが勝負」
こう前置きした上で、「阪神にいるより、外(他球団)に出た方がチャンスを得られる場合もある。今はレフトしか空きがないからね。(投手以外の)固定された他の7人を追い抜くのは難しい。しかもみんな若いし、佐藤(輝明)も森下(翔太)もまだまだ長く主力になる。だからこそ、場合によっては出られる場所を探してチャンスを掴んだ方がいいと思う」と説いた。
安定して試合に出ることが、成長への一番の近道と見ている。「徐々にみんな打てるようになってきているけど、交代で出てるだけでは(限界がある)。試合に出ないと、打撃の感覚はつかめない。練習のボールとは違うし、たまに試合に出る方が難しい」と指摘した。
チーム内で競い合うことも成長の糧になる一方、別の舞台でさらに輝きを増す可能性もある。名伯楽の言葉は、若手にとっての“出場機会の重み”を考えさせるものとなった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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