福島代表の聖光学院は大会第7日の第1試合(午前8時予定)で、山梨代表の山梨学院と対戦する予定だ。聖光学院の斎藤智也監督…

 福島代表の聖光学院は大会第7日の第1試合(午前8時予定)で、山梨代表の山梨学院と対戦する予定だ。聖光学院の斎藤智也監督(62)と山梨学院の吉田洸二監督(56)にそれぞれの印象や意気込みなどを語ってもらった。(荒川公治)

 ――相手チームの印象は。

 斎藤 吉田さんは、甲子園での戦いがベテラン中のベテラン。選抜大会では、清峰(長崎)と山梨学院で計2回優勝した。2県またぎでの優勝で、甲子園を知り尽くしている。今春の選抜に続いて夏も出てきた。非常に高い壁をこじ開けないと次の世界にいけない。

 吉田 隙のないチーム。先取点を取られても最後は勝ちきる。鍛えられているという印象。毎年、甲子園に出続けるというのはこの世界では難しい。甲子園での対戦経験はないが、リスペクトしていた監督さんのお一人で、いつかは当たりたいなと。でも初戦は嫌だった。

 ――警戒する選手は。

 斎藤 194センチ右腕の菰田君は剛腕。実質エースで左腕の檜垣君は非常にクレバーな投手と聞いている。タイプの違う投手をうまくつながれたら、攻略するのは難しい。

 吉田 「誰が」といえるほどの情報はないのですが、エラーやフォアボールを出すようなチームではない。

 ――目指す試合展開は。

 斎藤 ビッグイニングを作ったら一気に試合の流れは変わる。うちは剛腕投手がいるわけではないので、投手は相手の目先を変えながら、タイミングを狂わせながらという投球を心がけ、ロースコアに持ち込まなければ。甲子園という存在、山梨学院さんという存在が、選手の能力を引き出してくれる可能性に期待しています。

 吉田 山梨大会では、打線は可も無く不可も無くといったところだったが、投手陣がイメージ通りではなかった。投手の調子がどれだけ上がってくるかでゲームプランも変わる。複数得点されるイニングをいかに減らせるかでしょう。

 ――大会7日目という日程はどうですか。

 吉田 (抽選会前に)斎藤監督とお会いしたことがあり、かなり遅い日程を望んでおられた。主力選手が故障したのかな?と思ったほど。こちらも菰田が夏バテしていたので、遅くてよかったです。

 斎藤 願っていたとおりの日程のくじをキャプテンが引いてくれた。初戦が2回戦なので、優勝まで1試合少なくて有利でしょう。

 吉田 すごすぎます。

 ――最後に意気込みを。

 斎藤 甲子園に来たという感覚ではなく、戦うリングに来たという感覚で挑むと言ってきた。選手には戦いに集中して欲しい。

 吉田 聖光学院さんは一生懸命、グラウンドで鍛え上げたというにおいがする。それだけに今回は、本当に勝ちたいです。(荒川公治、池田拓哉)