高卒4年目、中川のパンチ力ある打撃が注目されている(C)産経新聞社 優勝に向かう阪神で新たに出てきた若虎の打撃に注目が高…

高卒4年目、中川のパンチ力ある打撃が注目されている(C)産経新聞社

 優勝に向かう阪神で新たに出てきた若虎の打撃に注目が高まっている。

 高卒4年目捕手の中川勇斗は8月7日の中日戦(バンテリン)に「5番・左翼」としてプロ初の5番として出場すると、0-1で迎えた2回1死の第1打席。ルーキー左腕、金丸夢斗の投じた初球、外角高めの150キロを広いバンテリンドームの左翼席中段に放り込んだ。

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 21年のドラフト7位入団。元々パンチ力ある打撃も持ち味とされ、捕手登録ながら今季は外野で出場機会を得ている。

 今年5月6日の巨人戦(東京ドーム)では根性のヘッドスライディングでプロ初安打をもぎ取るなど、敵将の阿部慎之助監督からもガッツあふれる姿勢を絶賛されていた。

 7日のゲームでは9回にも安打を放ち、マルチ安打を記録。8日のヤクルト戦では主力の森下翔太が積極的休養でベンチスタートとなる中、今度は3番として先発スタート。この試合ではヒットが出なかったが、今後の成長が期待されている。

 中川をめぐっては球界内からも考察の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は8日までに自身のYouTubeチャンネルに「【プロ野球解説】阪神佐藤が29号HR『投げれる球がない…』巨人戸郷の評価は?田中将大199勝ならず…DeNA東の投球で感じた違和感『肘の位置…』日本ハム万波がまさかのツーランスクイズ!オリックス失速…」と題した動画を更新。

 週の前半に行われた各球団の戦いぶりに考察を加える中、中川の打撃にも熱視線を向けた。

 中日との3連戦最終日にプロ初アーチが飛び出した中川に関して「すごいな…パンチ力が」と思わず驚きの声を漏らした高木氏。

 21年ドラフト7位入団。昨季はウエスタン・リーグで70試合に出場、打率.321、4本塁打、28打点をマーク。長打力がひそかに注目されていた逸材。今季は5月の巨人戦でのプロ初安打、ここにきて豪快なアーチと存在感を高めている。

 高木氏も中川に関して「小柄なんだけど、右手の使い方、押し込みがすごい」と絶賛。1メートル72センチ、75キロとプロの中では小柄ともいえる体つきながら、パンチ力あふれる打撃が魅力とした。

 続けて「いいバッターになるな。また出てきたなと思って」と今後の若虎の活躍にも太鼓判を押してみせた。

 ガッツあふれる姿勢もプロ向きとされる。今後も背番号68のパフォーマンスに注目が集まっていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【動画】見よ、この豪快アーチ!中川は5番に抜擢された試合でプロ初アーチを記録した

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