投打で次元の違いを見せつけた大谷(C)Getty Images 衝撃の活躍に反響は広まった。現地時間8月6日に行われたカ…

投打で次元の違いを見せつけた大谷(C)Getty Images
衝撃の活躍に反響は広まった。現地時間8月6日に行われたカージナルス戦で大谷翔平(ドジャース)を取り巻くそれだ。
惜しくもチームは3-5と競り負けた。それでも試合の話題を独占としたのは、「1番・投手兼DH」で先発マウンドに立った大谷だった。投手としては今季最長となる4回(54球)を投げ、被安打2、1失点、与四死球0、8奪三振の好投。打っても3回の第2打席に一時逆転となる39号2ランでメジャー通算1000安打を達成するなど、3打数1安打(1四球)をマークした。
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まさに投打二刀流の真価を見せつけた大谷は、勝利したカージナルスのパフォーマンス以上にクローズアップされている。MLB公式ネット局『MLB Network』で解説を務めるハロルド・レイノルズ氏は「今日のオオタニは本当にえげつなかった。冗談抜きにえげつないよ」と強調。そして、3回の第2打席に逆転弾を放った直後の4回のマウンドで三者連続三振を奪った投球をフォーカスし、こう回想している。
「あれは本塁打以上に象徴的だった。ショウヘイはそれぞれ違う球種、それも今年一番と言っていいぐらいにキレているボールを見せつけて、『おい、俺が誰かを忘れるなよ』って言っているみたいだった。おかしいよね、ドジャースは負けたのに“勝った”感じだ。それだけショウヘイは圧倒的だった」
往年の名手の言葉に「彼には誰も及ばない」と同調したのは、ジェイク・ピービー氏だ。2007年にサイ・ヤング賞を獲得したレジェンドOBは、カージナルス打線を圧倒した「投手・大谷」の凄みを熱弁している。
「コマンドがもう少し改善したら『真のエースの実力』ってものが見えてくると思う」
さらに今季10勝を挙げている山本由伸を引き合いに出したピービー氏は、「ヤマモトも素晴らしいけど、完璧になったオオタニにはおそらく及ばない」と断言。「今日でさえも4イニングを投げてほぼすべての4シームが98マイルから100マイルだった」と続け、もはや呆れかえるように持論を展開している。
「あれだけの多彩な投球ができる上に、打者がストレートにヤマを張るような局面では、速球でねじ伏せられるんだ。それでいて、変化球も4つ、5つぐらいの異なるボールがある。それもそれぞれ球速帯と変化の仕方が違うんだ。なんというか…もう反則級だよ。これは何回も言ってきたけど、ショウヘイ・オオタニって男は俺が今までに見てきた中で最高の選手だ」
レジェンドたちが脱帽し、苦笑いも浮かべるほど圧倒的な大谷。彼らの言葉もまた二刀流スターの偉才ぶりを明確に表していると言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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