大谷への賛辞を惜しみなく語り続けるグラスノー(C)Getty Images 当たり前のように、現球界で唯一無二の「投打二…

大谷への賛辞を惜しみなく語り続けるグラスノー(C)Getty Images

 当たり前のように、現球界で唯一無二の「投打二刀流」を再始動させたドジャースの大谷翔平。その凄みはあらゆる人々が語ってきた。

 現地時間6月16日のパドレス戦で先発マウンドに立って以来、15イニングのスモールサンプルながら7度の先発登板を果たした。その間もDHとして打率.274、38本塁打、73打点、102得点、長打率.600、OPS.978のハイアベレージをマーク。投打でハイクオリティな能力を示し続けている。

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 そんな大谷は、舞台裏での準備段階から間近で見つめる同僚たちにとって、より衝撃的な存在だと言える。新たに「クレイジーなことをやっているんだ」と証言したのは、二刀流スターと時を同じくしてドジャースの一員となった怪腕タイラー・グラスノーだ。

 ドジャースでチームメイトとなる以前から「史上最高の野球選手のひとりだ」と大谷を称えてきたグラスノーは、米野球専門YouTubeチャンネル『JM Baseball』に出演。そこで「彼のピッチングを同僚として生で見たのは今シーズンが初めてだけど、一般的には見えない部分で、何が見えた?」と問われ、「どうだろ。誰がどう見ても彼がどれだけ凄いかは明らかだよ」と明言した。

 さらに、「フォームの滑らかさはすごいね。今年から取り組みだしたモーションもかなり早く順応したからね」と“投手”としての大谷の才覚を評したグラスノーは、こうも続けている。

「個人的に何よりも気になっているのは、投球そのものじゃない。その間にある細かな部分だね。なぜならピッチングってほんとにメンタルがぐちゃぐちゃになるものだからね。なんというか、波があって、調子が悪い時は常に色々と改良して、『何が原因なんだ』って探り続ける感じなんだよね。本当に色々やるんだ。ビデオを見たり、ドリルを徹底したりね。でも、彼はそこにバッティングもやらなきゃいけない。こっちもかなり頭を使う。どっちもメカニクスのジェットコースターみたいな感じ。それを同時にやってるんだ」

 大谷の表には現れない努力をフォーカスしたグラスノーは、「普通はあれだけのプレッシャーを感情的に整理するって相当大変なんだ」と強調。あらためて、二刀流を間近で見てきて感じた“気づき”を口にしている。

「彼がピッチングとバッティングを両立し始めて、間違いなく1日に負担しなきゃならない精神的なエネルギーは増えた。でも、彼はどんな時も変わらない。いつもサマーキャンプにいるような陽気な感じなんだ。だからこそ本当に特別だと思う。あれだけのことを当たり前にこなせるのは、ある意味でメンタル的に異常だよ(笑)」

 最後は「次にショウヘイみたいな選手は出てくるのかな。何年後かに出てくるかもしれないけど、やっぱり彼は信じられないレベルだよ」と褒めちぎった31歳の右腕は、こう賛辞を結んでいる。

「スポーツ界全体の歴史でもショウヘイのやっていることは誰もやってのけたことがないようなことだ。もちろん過去にはベーブ・ルースがいたけど、彼がどれぐらい本格的に二刀流をやっていたかは……ね。だからクレイジーだ。今はもう、何が起きてもあんまり驚かなくなった。『当然でしょ』って感じなんだ」

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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