第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)は5日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した。…
第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)は5日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した。群馬代表の健大高崎は初戦の2回戦で、京都代表の京都国際と大会第8日第1試合(12日午前8時試合開始予定)で対戦する。京都国際は昨夏の全国選手権大会で優勝。健大高崎は昨春の選抜大会で優勝。健大高崎の青柳博文監督と京都国際の小牧憲継監督に対談してもらった。
――相手チームの印象は。
青柳 昨夏の優勝チームで、投手中心に非常に守備が堅い。打線も全員がしぶとく低い打球を打ってくる。
小牧 走攻守に隙がない。特にやっぱり投手力。これだけ1学年に投手がそろっているのは高校野球の歴史上ないのではないかというくらい、すごく強力な投手陣だ。全国制覇を狙える強いチーム。
――相手チームで警戒する選手は。
青柳 エースの西村君。奪三振率が高く、本当にいい投手。打線では1番の長谷川颯君。彼を出すか出さないかが勝敗に大きく影響する。
小牧 やっぱり投手陣。誰が投げるか分からないが、どの投手が投げてきても強力。攻撃のキーマンは1番の石田君。センス抜群で、練習試合でかなり打たれている。彼を塁に出すか出さないかで大きく変わってくる。
――理想の試合展開は。
青柳 点はなかなか取れないと思うので、しぶとく1点1点積み重ねていければ。2、3点取れればいいかなという勝負だと思う。その中でしっかり守り抜いて勝つ展開にしたい。
小牧 まず先取点を取りたい。絶対にうちは1、2点しか取れないと思っているので、ロースコアで終盤までもっていって、最終的にどんな形でも勝てればいい。
――改めて意気込みを。
青柳 京都国際さんは昨夏の優勝チームで、連覇がかかっている。うちは挑戦するつもりで戦う。気持ちだけは負けないように、積極的に攻めたい。
小牧 とにかく京都国際らしく、終盤勝負で粘り強く、食らいついていきたい。(中沢絢乃)
■健大高崎の選手たち、開会式で入場行進
第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の開会式は5日夕に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開かれ、群馬代表の健大高崎は12番目に登場。気負いのない落ち着いた入場行進を見せた。
この日朝、メンバー外の岩田幸弥選手(3年)は「日本一を取るため、入場行進もびしっと日本一の行進を目指そう」と登録選手に呼び掛けた。
チームの先頭を歩いた加藤大成主将(3年)は「高校名を呼ばれたときに観客が大きな拍手を送ってくれて、迎えられている感じがしてうれしかった。夏の甲子園はこんな景色なんだなと。今までテレビで見てきた景色の中に自分たちが立っているのを実感しながら歩いた」と話した。
開会式では、12日の初戦で対戦する京都国際の倉橋翔主将(3年)が優勝旗を返還。加藤主将は「夏の優勝旗はピカピカで本当に格好いい。何としても取りたい」と語った。(中沢絢乃)