◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 事前◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(…

松山英樹が連覇に挑戦する

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 事前◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)

2025年のPGAツアーはトップ選手による全3戦のプレーオフシリーズに突入する。前週のレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」終了時の年間ポイントレース(フェデックスカップ)上位70人による第1戦が7日(木)に開幕。次週の第2戦「BMW選手権」(メリーランド州ケイブスバレーGC)進出となるトップ50のイスを争う。

第1戦と第2戦は順位に応じて配分されるポイントが通常大会の4倍となり、優勝者は2000ptを得る。下位選手は逆転の可能性を信じて奮闘。上位陣はいち早く最終戦(第3戦)の「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)進出のトップ30入りを決めたいところ。賞金も総額2000万ドル(約30億円)、優勝360万ドル(約5億4000万円)とビッグマネーがかかる。

2007年のフェデックスカップ開始後、「ザ・バークレーズ」「ザ・ノーザントラスト」としてニューヨークエリアで行われていたポストシーズン初戦は、2022年に会場を物流大手フェデックスの本拠地テネシー州メンフィスに移した。“平場”大会の「フェデックスセントジュードクラシック」、世界選手権シリーズ「WGCフェデックスセントジュード招待」の流れを汲み、同社の社屋近郊のTPCサウスウィンドで開催されている。

本格参戦した2014年以降、12年連続でシリーズに進んだ松山英樹は当地で「招待」時代の21年にプレーオフで敗れて2位。そして昨年に優勝した。銅メダルを獲得した「パリ五輪」の直後、英国ロンドンで自身の財布が盗難される事件が発生。パスポートを盗まれたエースキャディとコーチを欠く逆境を跳ね返し、節目のツアー通算10勝目を飾った。

今季は11勝目となった開幕戦「ザ・セントリー」を最後にトップ10入りがないままレギュラーシーズンを終了。3週前の「全英オープン」で16位、前週のウィンダム選手権は19位と復調の兆しを示してディフェンディング大会を迎える。21位のポイントランクは最終戦に進むためには、まだ油断ならない位置だ。

ポイントランク1位はスコッティ・シェフラー。今季はメジャー2勝を含む4勝を挙げ、2年連続の年間王者戴冠へまい進する。4月「マスターズ」を制したグランドスラマーのロリー・マキロイ(北アイルランド)はランク2位につけるが今大会はスキップして次週に備える。シーズン2勝のセップ・ストラカ(オーストリア)が3位で大会に臨む。

今季1勝のミンウ・リー(オーストラリア)が第2戦進出のボーダーラインのランク50位。60位のトニー・フィナウ、64位リッキー・ファウラーらが予選落ちのない72ホール決戦で下剋上を期す。

<主な出場予定選手>
松山英樹スコッティ・シェフラーセップ・ストラカラッセル・ヘンリージャスティン・トーマスベン・グリフィンハリス・イングリッシュJ.J.スポーントミー・フリートウッドキーガン・ブラッドリールドビグ・オーベリコリン・モリカワビクトル・ホブランジェイソン・デイザンダー・シャウフェレ