(21日、第107回全国高校野球選手権愛知大会5回戦 杜若11―0安城=7回コールド) 初のベスト8はならなかった。二…

 (21日、第107回全国高校野球選手権愛知大会5回戦 杜若11―0安城=7回コールド)

 初のベスト8はならなかった。二回、安城の中道惟世投手(3年)は4四球を出すなど3失点し、マウンドを降りた。涙を浮かべてベンチに戻ってきた中道投手を原田恭也監督は「まだ泣く時じゃない。次の試合もあるぞ」と抱きしめ、背中をたたいた。

 チームは中道投手を中心に守りつつ、「打てるチーム」(原田監督)をめざしてきた。中道投手は今大会、初戦から3試合すべてで完投、うち2試合は完封だった。打線も好機を着実にものにし、初の5回戦に駆け上がってきた。

 この試合でも、相手の好投手から2安打を奪ったが、及ばなかった。「連投で疲れが出て、身体が思うように動かなかった」と中道投手。「自分のせいで崩れてしまって申し訳ない」と涙をぬぐった。(堀内未希)