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 6月12日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第240回が配信。前回に続き5月30日に開催された『B.LEAGUE AWARD SHOW 2024-25』の会場で、3名の受賞選手にインタビューした模様が配信された。

■躍動した18歳の成長軌跡


 最初に登場したのは、最優秀インプレッシブ選手(MIP)を受賞した千葉ジェッツの瀬川琉久。高校在学中の今年1月からチームに合流すると、チャンピオンシップも含む27試合に出場し、鮮烈な印象を残した。瀬川は「デビュー戦の3分間」で「何かやれる気がする」とプロとして自信をつかんだといい、「デビュー2戦目に短い時間でも9点ぐらい取れて、もうそこで完全に“自分はできるんだ”と自信がついた。そこからは、どう自信をつけるかというよりも、どうするべきかということを毎回、試合が終わってから振り返って、自分で分析してというのを繰り返しやっていた」と、早い段階で手応えをつかんでいたことを明かした。

 来シーズンに向けては、難しいシチュエーションで3ポイントシュートを決めきる決定力や、ガードとしてのゲームコントロール能力の向上を課題に挙げつつ、「ロサンゼルスオリンピックに出場することが自分の最初の目標」と、将来的な日本代表入りについても意欲的な姿勢を見せた。

■心境変化「次のステージに行きたいな」


 続いて登場したのは、今シーズン限りで引退し、功労賞を受賞した柏木真介(三遠ネオフェニックス)。今シーズン開幕前に長らく在籍したシーホース三河から“刺激”を求めて三遠に活躍の場を移すと、「三遠に行って自分の中で本当にスッキリしたというか。もうやりきったって思いにさせてもらえたんです」と、引退の決意に至った経緯を説明した。

 三遠では若手と同じ過酷な練習メニューをこなし、怪我に苦しみながらも日々奮闘。その一方で、ベテラン選手としてスタッフ目線でバスケットボールを見るような機会が増えていたこともあり、「チームマネジメントやスタッフのやり方が、すごく勉強になって。そういうのを毎日見て、実際に自分が経験していく中で、次のステージに行きたいなって気持ちがポンッと来たんですよね」と、心境の変化も明かした。「僕は、もう悔いなく本当に幸せなバスケットボール人生を送ることができたなと、心の底から思います」と柏木。清々しさを感じさせる語り口で、現役ラストイヤーを振り返った。

■移籍し責任感向上「少しずつ成長できている」


 最後に登場したのは、ベスト6thマンを受賞した三遠の大浦颯太。2023-24シーズン前に秋田ノーザンハピネッツから三遠に移籍すると、今シーズンは全60試合に出場。「移籍して主力として出してもらって、すごく責任感も増しました。やっぱり最後まで試合に出るということは、勝つためにやりきらないといけない。そこは秋田ではなかなか経験できるところではなかったので、三遠に来て経験できて、自分自身も少しずつ成長できているなと感じてます」と、環境の変化による成長の手応えを口にした。

 島田チェアマンとの間ではプレースタイルや“ロングスリー”などのバスケ関連の話題のみならず、趣味である麻雀とゴルフについてもトーク。最後は三遠ファンに向けて「去年よりも今年、皆さんの声援がすごく大きくなっているのをプレーしていて感じますし、皆さんのおかげでフリースローが落ちている場面も多々あったので。そういった場面で皆さんと一緒にチーム一丸となって戦ったシーズンだったかなと思います。これからも引き続き三遠ネオフェニックスの応援をよろしくお願いします」とメッセージを送った。

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