■ニスミスが長距離砲を連発、ハリバートンの劇的同点弾が炸裂して延長に 5月22日(現地時間21日、日付は以下同)。「NBAプレ…

■ニスミスが長距離砲を連発、ハリバートンの劇的同点弾が炸裂して延長に


 5月22日(現地時間21日、日付は以下同)。「NBAプレーオフ2025」イースタン・カンファレンス・ファイナルが幕を開け、インディアナ・ペイサーズがニューヨーク・ニックスのホーム、マディソン・スクエア・ガーデンへ乗り込んで第1戦に臨んだ。

 試合はニックスのジェイレン・ブランソンがゲームハイの43得点に5アシスト、カール・アンソニー・タウンズが35得点12リバウンドと両輪が躍動し、ペイサーズは第4クォーター残り3分半を切った時点で14点(102-116)を追う展開に。

 ところが、ペイサーズはアーロン・ニスミスの3ポイントシュートやタイリース・ハリバートンの長距離砲で猛追。残り58.1秒にブランソンのレイアップで9点ビハインド(112-121)となってもニスミスの3ポイントが面白いようにリングをくぐり抜けた。

 残り7.1秒でOG・アヌノビーが2本目のフリースローを決めて2点を追う展開(123-125)となるも、ペイサーズはハリバートンが素早くボールを持ち込むと、ペイントエリアへ侵入後に離れてロングレンジショットを放つ。このショットは一度リムに当たって上方へ跳ね上がるも、見事吸い込まれて同点となり、ペイサーズが延長へ持ち込んだ。

 延長でもリードチェンジを繰り返した両チームだったが、1点リードで迎えた残り15.1秒にオビ・トッピンのダンクでペイサーズがリードを3点へ広げる。ニックスはタイムアウト明けにブランソン、タウンズが同点を狙って3ポイントを繰り出すもミスとなり、最終スコア138-135でペイサーズに軍配。

 この日のペイサーズはハリバートンが31得点11アシスト、ニスミスが30得点2ブロック、パスカル・シアカムが17得点5リバウンド6アシスト2スティール、アンドリュー・ネムハードが15得点4リバウンド4アシスト、マイルズ・ターナーが14得点5リバウンドを残した。

 第4クォーター残り3分14秒から23得点の集中砲火を見せたペイサーズ。『Elias Sports Bureau』によると、プレーオフの第4クォーターまたは延長残り1分で9点以上を追う展開に陥ったチームは、1998年以降0勝1414敗だったものの、この日のペイサーズが見事歴史を作り上げた。

 また、1997年以降、プレーオフの第4クォーターまたは延長残り50秒で7点以上のビハインドを背負ったチームの戦績は4勝1702敗。そのうち3勝は今年のペイサーズが奪ったものとなった。

 第4クォーター終盤に劇的同点弾を沈めたハリバートンは、ペイサーズのレジェンド、レジー・ミラーが1994年のカンファレンス決勝でニックスファンとして知られるスパイク・リーへ見せた“チョークサイン”を披露。

 会場だけでなく画面越しに世界中へ拡散されて大いに盛り上がったのだが、ハリバートンはあのショットが3ポイントで逆転勝利を飾ったと思って見せたと明かした。

「計画していたわけじゃないんだ。みんなが昨年のどこかでやってほしいと望んでいたけど、あの時は適切な時じゃなかった。(今日は)正しい時だと思った。…けど、あれが2点と分かっていたら、やらなかっただろうね」

 とはいえ、ペイサーズは第4クォーターの窮地から挽回し、延長の末に勝利を手にした。24日の第2戦ではニックスの逆襲が容易に予想できるだけに、どんな展開になるのか目が離せない試合になりそうだ。

【動画】ペイサーズがイースト決勝初戦で見せた驚異的な逆転劇!