サンフレッチェ広島レジーナの近賀ゆかり選手(41)が20日、現役引退会見を開いた。近賀選手は2011年のサッカー女子ワールドカップ(W杯)の優勝メンバーで、4年前からレジーナに所属。「人に恵まれたサッカー人生だった」と仲間への感謝を口にし…

 サンフレッチェ広島レジーナの近賀ゆかり選手(41)が20日、現役引退会見を開いた。近賀選手は2011年のサッカー女子ワールドカップ(W杯)の優勝メンバーで、4年前からレジーナに所属。「人に恵まれたサッカー人生だった」と仲間への感謝を口にした。

 近賀選手はエディオンピースウイング広島(広島市中区)で開かれた会見で、「(前本拠の)広域公園の階段で、試合の度にサポーターが出迎えてくれる光景が好きだった」と懐かしんだ。チームはゼロからのスタートだったが、「少しずつ成長してきた」と振り返り、後輩たちには「勝ちへの責任を持ってほしい」とエールを送った。

 現役時代に印象に残っているのは、W杯優勝と五輪予選で自分のミスで負けた試合だという。試合後にチームメートが寄り添ってくれたといい、「一生感謝してもしきれない」と語った。今後については「レジーナが日本一に、そしてなでしこジャパン(日本代表)が世界一に立ち続ける力になりたい」と話した。

 会見後はW杯を共に戦い、同じく今年でチームを去る福元美穂選手(41)が花束を持って登場。「(近賀選手の)最後のチームメートで幸せだった」と語った。(相川智)