5月15日(現地時間14日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは「NBAプレーオフ2025」のウェスタン・カン…

 5月15日(現地時間14日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは「NBAプレーオフ2025」のウェスタン・カンファレンス準決勝第5戦でミネソタ・ティンバーウルブズと対戦。110-121で敗れ、シリーズ1勝4敗となりプレーオフ敗退が決まった。

 今シーズンのトレードデッドライン直前でウォリアーズに加入したジミー・バトラーは、シーズン後半からプレーオフにおいてウォリアーズの躍進を力強く支えた。エースのステフィン・カリーとは、自ら「バットマンとロビン」と例えるほどの相性の良さを発揮し、一時はプレーオフ進出さえ危ぶまれていたウォリアーズをカンファレス準決勝進出まで導いた。

 そのバトラーが与える“恩恵”は、自身が所属するチームだけに限ったものではないようだ。現地メディア『ClutchPoints』は、直近6年間のプレーオフにおいてバトラーに勝利したチームの戦績を取り上げており、その興味深い傾向が話題を呼んでいる。同メディアが紹介した直近の戦績を振り返ると、プレーオフでバトラーの所属チームを破った対戦相手のほとんどがリーグ制覇を成し遂げている。

 2019年、当時バトラーが所属していたフィラデルフィア・セブンティシクサーズをカンファレス準決勝で下したトロント・ラプターズは、フランチャイズ初優勝を達成。その翌年は、バトラーが移籍したマイアミ・ヒートとNBAファイナルで対戦したロサンゼルス・レイカーズが優勝している。同じように、2021年のプレーオフ第1ラウンドでヒートに勝利したミルウォーキー・バックス、2023年のNBAファイナルでヒートに勝利したデンバー・ナゲッツ、2024年のプレーオフ第1ラウンドでヒートに勝利したボストン・セルティックスがそれぞれリーグを制覇している。

 唯一の例外として、2022年のカンファレス決勝でヒートを破ったセルティックスがNBAファイナルでウォリアーズに敗れ優勝を逃しているが、6回中5回という高い頻度から、同メディアは「“バトラーに勝てばリーグ制覇”という優勝パターン」と表現している。

 今シーズン、“プレーオフ・ジミー”を制したウルブズは悲願のリーグ制覇を果たすことができるか。これから佳境のプレーオフにますます注目が集まる。