【セリエA】フィオレンティーナ0-0パルマ(日本時間4月13日/アルテミオ・フランキ)【映像】鈴木彩艶の「50m低弾道レーザービーム」 パルマのGK鈴木彩艶が、低弾道フィードを最前線の中央に差し込んだ。約50m先で待つ味方FWの足元にピタリ…
【セリエA】フィオレンティーナ0-0パルマ(日本時間4月13日/アルテミオ・フランキ)
パルマのGK鈴木彩艶が、低弾道フィードを最前線の中央に差し込んだ。約50m先で待つ味方FWの足元にピタリと届けた精度の高さに、ファンが驚愕している。
日本時間4月13日にパルマは、セリエA第32節でフィオレンティーナと対戦。日本代表GKが攻撃でチームにプラスアルファをもたらしたのは、スコアレスで迎えた68分のことだ。
鈴木は球足の長くなった相手のロングボールを素早い反応でキャッチ。何度も首を振って周囲の状況を確認し、ペナルティースポットでボールを足下に置く。近くに敵が2人いたが、ゆったりとした間合いでボールを持ち、右足のアウトサイドで少しボールを前に出すと、右足の膝下をコンパクトに振った。
ボールは綺麗なバックスピンが掛かりながら、胸の位置くらいの高さを維持したまま一直線に飛んでいく。敵味方が入り乱れる中央をすり抜け、約50m先にいたFWマテオ・ぺレグリーノの足元にピンポイントで届いた。
パルマの選手たちは、鈴木のキックを合図に全体を押し上げていた。高精度パスを収めたペレグリーノは即座に左サイドに展開し、そのまま攻撃を展開した。
実況・瀬﨑一耀氏は「ライナーのボール、良いボールが通りました」と伝え、さらにサッカーファンたちも反応。ABEMAのコメント欄やSNSでは、「凄いボール」「うっま」「キックえぐw」「なにそのパス」「低弾道パス」「なんだ今のザイオンw」「ザイオンが西川周作かエデルソンかみたいなフィードしててビビる」「惚れ惚れするな」「ザイオンを中盤に入れてミドル打たすほうが点とれそうだな」などの声が出た。
28試合連続で先発した鈴木は、相手に9本のシュートを打たれるも安定したセービングで失点を許さず、チームは5試合連続の引き分けに。攻守で活躍した日本代表守護神は、セリエA公式のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された。
ヨーロッパ・カップ戦の出場権争いをするフィオレンティーナ相手の勝点1奪取は、残留争いをするパルマにとって上々の結果。現地メディア『TUTTO mercato WEB』によると、試合後に鈴木は「アウェーでの試合は難しいですが、勝利を目指しました。結果には満足していませんが、GKとして無失点は常に重要です。この調子で続けたい」とコメント。また、16位(18-20位がセリエB降格)という現状については、「難しい状況です。残留を争っているチームがたくさんあります。僕たちはまだ成長して順位を上げられるはずです。次の試合(日本時間4月22日のユヴェントス戦)に向けて、準備を進めます」と意気込んだ。
(ABEMA de DAZN/セリエA)