選抜高校野球大会は28日、阪神甲子園球場で準決勝があり、智弁和歌山が浦和実(埼玉)に5―0で勝ち、準優勝した20…

【浦和実-智弁和歌山】選手に指示を出す智弁和歌山の中谷仁監督=阪神甲子園球場で2025年3月28日、渡部直樹撮影

 選抜高校野球大会は28日、阪神甲子園球場で準決勝があり、智弁和歌山が浦和実(埼玉)に5―0で勝ち、準優勝した2018年の大会以来、7年ぶりに決勝に進んだ。

 智弁和歌山は30日の決勝で横浜(神奈川)と対戦する。試合後の中谷仁監督の主な談話は次の通り。

智弁和歌山・中谷仁監督

 選手たちが(変則左腕の石戸に)集中してよく対応してくれました。僕らはまだまだ発展途上のチームだと思っていて、(横浜に)ぶつかっていきたいです。選手たちが決勝でどんな結果を見せてくれるのか楽しみです。

 (先発の渡辺は)いいリズムで行ってくれました。本当はもう少し(長いイニングを)行ってくれたらなとイメージはしていましたが、(三回に相手打者の)打球が当たって結構痛い部分もあったみたいです。

 <相手先発の石戸投手の対策は>

 (自分は)右投げではありますが、(前日の打撃練習で石戸投手の)モノマネをして投げました。だから右脚がパンパンです。

 まず、ボールをリリースまで隠して、下手投げのような屈曲をして、下から放ってくるのかなと思わせておいて、上からボールが来る。やっぱり打たされてしまうというか、追いかけさせられるというか。(対応が)難しい投手だなと思いました。(石戸は)疲労もあったと思うので、体が元気な状態だったらもっと難しかっただろうなとは思います。

 (選手には)いろいろなパターンを想定させながら、自分ならどのパターンで攻略できるかというのを準備して、あとは打席の中での対応力が必要だよねという話をしていました。

 <福元聖矢選手が4安打1打点>

 彼がここで覚醒してくれないと、今日も次も、勝つことはないと思っているので、きっかけになってくれればと思います。

 <智弁和歌山の選手としても1997年夏の甲子園で優勝しています>

 甲子園で勝ちたい、日本一になりたいというのは、(OBでもある)僕が高校生の時から変わっていないと思います。勝負事なので、県大会で負けてしまう時もあれば、甲子園の1回戦で負ける時もあるし、こうやって決勝まで進ませていただくこともある。それは結果でしかないので、取り組みとしては変わっていない部分は多いのかなと思います。