大谷との独自の比較論を展開したハンター。(C)Getty Images スポーツの垣根を越えた論争が巻き起こっている。 …

大谷との独自の比較論を展開したハンター。(C)Getty Images
スポーツの垣根を越えた論争が巻き起こっている。
きっかけとなったのは、コロラド大学に所属するアメリカンフットボール界の新鋭トラビス・ハンターの大谷翔平に対する持論だ。
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攻守の分業制が当たり前となっているアメリカンフットボールにおいて、ハンターは大谷に負けず劣らずの異彩を放つ。というのも、オフェンスではクオーターバック、ディフェンスではディフェンシブバックでプレーする“二刀流”に成功。ドラフト選出が有力視されるNFLでも継続予定で、「フットボール界のオオタニ」と評されている。
米メディア『The Athletic』によれば、自信あふれる21歳の若武者は、NFLドラフトを前にした取材の場で、大谷翔平が投打で活躍するのと、NFLで攻守両面をこなすのはどちらが難しいかを問われ、「それはフットボールの方が大変だ」とキッパリ。「たぶん僕がやっているフットボールの方が難しいね。それは身体への負担がすごく大きいからだ。もちろんオオタニは素晴らしい選手だ。でも、フットボールではもっと多くのことをやらないといけない」と語った。
アメフトは野球よりも接触プレーが多く、直接的なダメージが多い。それだけにハンターの意見も一理ある。しかし、いまだNFLにも進んでいない若者の発言が野球マニアたちを大いに刺激した。
ドジャースの専門サイト『Dodger Blue』のジェフ・スピーゲル記者は「確かに肉体的にはハードだが、ショウヘイ・オオタニが休まずにやっていることに比べて、トラビス・ハンターがやっていることは多くの人ができる。僕らは彼がやっていることに挑んできた人たちを見てきた」と指摘。二刀流の“価値の違い”を訴えた。
同じくドジャースの専門サイト『Dodgers Nation』のダグ・マケイン氏も、YouTubeチャンネルでのライブ配信においてハンターの発言に言及。「そもそも比べることに無理がある」と指摘した上で「この地球、いや宇宙上においてサイ・ヤング級のピッチングをしながら、MVP級のバッティングをするのはオオタニだけだ」と断じた。
「オオタニと比べるな。彼の発言は今まで見た中でもバカげた発言の一つで、スポーツ界でも最も安直な比較の一つだ。そもそも彼がNFLで1年でもまともに二刀流を続けてから話すべきだ。まだ彼はプロで何も成し遂げていないじゃないか」
また、MLBの現役戦士からもハンターには異論が噴出。マーリンズの左腕ライアン・ウェザーズは、自身のXでハンターの大谷に対する発言をまとめた動画を共有。「めっちゃさむいな」と軽率な比較論に冷ややかな目を向けた。
大谷と自分を自信たっぷりに比べて見せたハンター。球界で猛バッシングが起きる中で、彼がNFLでいかなるキャリアを築くかは興味深い。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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